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  • 平成2年度|
  • 第5章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

貿易保険特別会計


(26) 通商産業省所管 貿易保険特別会計

 この特別会計は、外国貿易その他の対外取引において生ずる為替取引の制限その他通常の保険によって救済することができない危険を保険する制度を確立することによって、外国貿易その他の対外取引の健全な発達を図ることを目的とする貿易保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計の2年度の歳入歳出決算、損益、借入金及び主な業務実績は次のとおりである。

1 歳入歳出決算

  区分 2年度 (元年度)
(歳入)

 徴収決定済額
千円
559,610,352
千円
486,235,571
 収納済歳入額 520,951,621 468,825,506
 収納未済歳入額 38,658,731 17,410,064
(歳出)
 歳出予算現額 949,837,205 809,343,724
 支出済歳出額 520,754,579 445,661,611
 不用額 429,082,625 363,682,112

 収納未済歳入額はすべて雑収入(徴収決定済額487億7027万余円)の分である。また、不用額の主なものは、保険及再保険費(歳出予算現額6156億9062万円)の4160億3607万余円及び国債整理基金特別会計へ繰入(同3206億7184万円)の30億3618万余円である。

2 損益

  区分 2年度 (元年度)

 利益(注)
千円
440,001,338
千円
492,307,279
 (うち保険料及再保険料) (45,170,362) (34,415,353)
 損失 469,151,051 372,463,138
 (うち保険金及再保険金) (198,576,063) (142,656,065)
 利益金(△損失金) △29,149,713 119,844,141
 前年度繰越損失金 445,522,462 565,366,603
 翌年度繰越損失金 474,672,175 445,522,462

(注)  利益のうちには、被保険者が保有していた発展途上国等に対する債権(債務繰延べ実施により繰り延べられた商業債権)を国が代位取得した金額1333億7220万余円等が含まれている。

3 借入金

  区分 2年度末 (元年度末)

 借入金現在額
千円
369,800,000
千円
294,100,000
 (資金運用部資金)

 なお、この借入金は、発展途上国等の債務繰延べ実施による保険金支払の急増等に充てるためのものである。

4 主な業務実績

  区分 2年度 (元年度)
 保険引受 件数 649,138件 622,084件
金額 22,761,979,125千円 18,295,158,405千円
 保険金支払 件数 1,712件 1,777件
金額 198,576,063千円 142,656,065千円