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  • 平成8年度|
  • 第5章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他17団体の決算

簡易保険福祉事業団


(3) 簡易保険福祉事業団

 この事業団は、簡易生命保険の負う使命の達成に資するため、簡易生命保険の加入者福祉施設の設置及び運営を適切かつ能率的に行うほか、簡易生命保険事業の健全な経営に資するために必要な業務を行うことを目的として設置されているものである。その資本金は8事業年度末現在で3855億1646万余円(全額国の出資)となっている。
 同事業団の会計は、一般勘定、運用事業特別勘定、郵便貯金運用事業特別勘定及び土地高度利用事業特別勘定の4勘定に区分して経理されている。
 同事業団の勘定別の8事業年度の収入支出決算、損益、積立金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(一般勘定)

 この勘定は、簡易生命保険の加入者福祉施設の設置及び運営業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 8事業年度
千円
(7事業年度)
千円
(収入)

 収入決定済額 97,680,025 107,709,546
(支出)

 支出予算現額 129,394,689 138,420,252
 支出決定済額 99,183,011 105,472,117
 翌事業年度への繰越額 16,646,499 27,052,971
 不用額 13,565,177 5,895,163

 翌事業年度への繰越額の主なものは施設建設費(支出予算現額486億0102万余円)の162億2489万余円である。また、不用額の主なものは、業務費(同771億5634万余円)の85億7892万余円及び施設建設費の45億2000万余円である。

2 損益

区分 8事業年度
千円
(7事業年度)
千円
 経常収益 80,180,365 78,606,311
 (うち施設収入) (21,640,966) (20,497,513)
 経常費用 77,117,784 78,236,755
 (うち一般管理費) (48,352,401) (49,778,489)
 経常利益 3,062,581 369,555
 特別利益 1,917,404 1,195,626
 特別損失 1,746,320 2,594,705
 当期利益金(△当期損失金) 3,233,664 △1,029,523
(利益金又は損失金の処理)

 翌事業年度に積立金として整理 3,233,664 -
 翌事業年度に積立金を減額整理 - 1,029,523

3 積立金

区分 8事業年度末
千円
(7事業年度末)
千円
 積立金残高 4,439,796 5,469,320

4 主な業務実績

区分 8事業年度 (7事業年度)
 加入者ホームの運営 14箇所 14箇所
 診療所の運営 12箇所 12箇所
 総合健診センターの運営 5箇所 5箇所
 保養センターの運営 80箇所 80箇所
 レクリエーションセンターの運営 10箇所 10箇所
 簡易保険会館の運営 2箇所 2箇所
123箇所 123箇所

(運用事業特別勘定)

 この勘定は、簡易生命保険特別会計から運用寄託をされた資金等の運用業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 8事業年度
千円
(7事業年度)
千円
(収入)

 収入決定済額 4,142,735,544 1,318,377,283
(支出)

 支出予算現額 4,011,844,399 1,269,655,244
 支出決定済額 4,011,191,534 1,269,373,708
 不用額 652,864 281,535

2 損益

区分 8事業年度
千円
(7事業年度)
千円
 経常収益 342,735,544 318,377,283
 (うち運用収入) (342,735,328) (318,377,078)
 経常費用 385,810,750 437,117,651
 (うち借入金利息) (337,118,119) (408,243,942)
 経常損失 43,075,206 118,740,367
 当期損失金 43,075,206 118,740,367
(損失金の処理)

 翌事業年度に繰越欠損金として整理 43,075,206 118,740,367
(繰越欠損金 324,850,807 206,110,439)

3 借入金等

区分 8事業年度末
千円
(7事業年度末)
千円
 借入金残高 5,520,000,000 7,620,000,000
 (簡易生命保険の積立金)

 運用寄託金残高 4,200,000,000 2,500,000,000
 (簡易生命保険の積立金)

(郵便貯金運用事業特別勘定)

 この勘定は、郵便貯金特別会計から寄託された資金の運用業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 8事業年度
千円
(7事業年度)
千円
(収入)

 収入決定済額 1,101,668,630 1,065,627,412
(支出)

 支出予算現額 944,803,565 1,133,720,785
 支出決定済額 930,565,417 920,449,654
 不用額 14,238,147 213,271,130

 不用額の主なものは寄託金利息(支出予算現額1947億1678万余円)の142億3095万余円である。

2 損益

区分 8事業年度
千円
(7事業年度)
千円
 経常収益 351,668,630 315,627,412
 (うち運用収入) (351,668,477) (315,627,263)
 経常費用 315,055,196 290,857,532
 (うち寄託金利息) (314,972,063) (290,777,400)
 経常利益 36,613,434 24,769,880
 当期利益金 36,613,434 24,769,880
(利益金の処理)

 翌事業年度に繰越欠損金の補てんに充当 29,075,710 24,769,880
 翌事業年度に準備金として整理 7,537,723 -
(繰越欠損金 29,075,710 53,845,590)

3 寄託金

区分 8事業年度末
千円
(7事業年度末)
千円
 寄託金残高
(郵便貯金特別会計の金融自由化対策資金)
6,500,000,000 5,750,000,000

(土地高度利用事業特別勘定)

 この勘定は、郵便局の用に供する土地の高度利用のための業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 8事業年度
千円
(7事業年度)
千円
(収入)

 収入決定済額 1,349,871 703,996
(支出)

 支出予算現額 1,706,254 1,947,409
 支出決定済額 1,360,430 692,839
 翌事業年度への繰越額 - 799,783
 不用額 345,823 454,786

2 損益

区分 8事業年度
千円
(7事業年度)
千円
 経常収益 73,213 -
 (うち高度利用施設賃貸料収入) (72,996) -
 経常費用 280,978 -
 (うち事業外費用) (132,176) -
 経常損失 207,765 -
 当期損失金 207,765 -
(損失金の処理)

 翌事業年度に繰越欠損金として整理 207,765 -

3 借入金

区分 8事業年度末
千円
(7事業年度末)
千円
 借入金残高 3,240,151 2,148,463
 (簡易生命保険の積立金等)