平成９年度決算検査報告
この特別会計は、外国貿易その他の対外取引において生ずる為替取引の制限その他通常の保険によって救済することができない危険を保険する制度を確立することによって、外国貿易その他の対外取引の健全な発達を図ることを目的とする貿易保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
同特別会計の９年度の歳入歳出決算、損益、借入金及び主な業務実績は次のとおりである。
１ 歳入歳出決算
| 区分 | 9年度 | (8年度) |
| 千円 | 千円 | |
| (歳入) | ||
| 徴収決定済額 | 478,389,327 | 644,739,850 |
| 収納済歳入額 | 454,924,080 | 609,825,877 |
| 収納未済歳入額 | 23,465,247 | 34,913,972 |
| (歳出) | ||
| 歳出予算現額 | 608,043,500 | 659,151,988 |
| 支出済歳出額 | 451,348,386 | 599,750,279 |
| 不用額 | 156,695,113 | 59,401,708 |
収納未済歳入額の主なものは雑収入（徴収決定済額９３８億１０１７万余円）の２３４億６４７０万余円である。また、不用額の主なものは、国債整理基金特別会計へ繰入（歳出予算現額４８５９億９５３６万余円）の７４８億１０８９万余円及び保険及再保険費（同８６７億１４９４万余円）の５１３億０２８６万余円である。
２ 損益
| 区分 | 9年度 | (8年度) |
利益 (うち保険料及再保険料) |
千円 246,014,026 (46,943,445) |
千円 239,021,608 (41,045,393) |
| 損失 (うち保険金及再保険金) |
246,014,026 (30,170,475) |
137,356,058 (44,358,723) |
| 利益金 | − | 101,665,550 |
| 前年度繰越利益金 | 85,904,909 | − |
| 前年度繰越損失金 | − | 15,760,640 |
| 翌年度繰越利益金 | 85,904,909 | 85,904,909 |
なお、９年度は、損益計算した結果生じた益金１２７９億７３６２万余円を、予期せぬ保険事故が発生した場合の支払に備えるための異常危険準備金に繰り入れたため、利益は発生していない。
３ 借入金等
| 区分 | 9年度末 | (8年度末) |
借入金現在額 (資金運用部資金) |
千円 251,800,000 |
千円 404,100,000 |
| 異常危険準備金現在額 | 127,973,624 | − |
４ 主な業務実績
| 区分 | 9年度 | (8年度) | |
| 保険引受 | 件数 | 529,499件 | 508,600件 |
| 金額 | 20,912,357,980千円 | 19,000,658,261千円 | |
| 保険金支払 | 件数 | 478件 | 742件 |
| 金額 | 30,170,475千円 | 44,358,723千円 | |