平成１０年度決算検査報告
この公団は、本州と四国の連絡橋に係る有料の道路及び鉄道の建設並びに管理を総合的かつ効率的に行うことなどにより、本州と四国の間の交通の円滑化を図り、もって国土の均衡ある発展と国民経済の発達に資することを目的として設置されているものである。その資本金は１０事業年度末現在で６０５５億１５５０万円（うち国の出資４１０２億４３５０万円）となっている。
同公団の１０事業年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。
１ 収入支出決算
| 区分 | 10事業年度 | (9事業年度) |
| 千円 | 千円 | |
| (収入) | ||
| 収入決定済額 | 549,326,168 | 808,621,834 |
| (支出) | ||
| 支出予算現額 | 594,074,446 | 873,260,046 |
| 支出決定済額 | 544,329,021 | 816,268,069 |
| 翌事業年度繰越額 | 25,961,613 | 34,755,289 |
| 不用額 | 23,783,810 | 22,236,687 |
翌事業年度繰越額の主なものは、建設費（支出予算現額１１１８億２２８８万余円）の１２８億７０２１万余円及び一般旅客定期航路事業等廃止等交付金（同３５６億６５００万円）の１２５億５１４９万余円である。また、不用額の主なものは、建設費の１２９億３０９３万余円、業務外支出（本州四国連絡橋債券の償還金及び支払利息等。同４０９８億２１００万円）の４１億３２９２万余円及び道路等管理費（同１８２億１９５４万余円）の２２億６５７０万余円である。
２ 損益
| 区分 | 10事業年度 | (9事業年度) |
経常収益 (うち道路料金収入) |
千円 102,963,183 (81,197,997) |
千円 74,901,216 (49,482,688) |
| 経常費用 | 171,859,549 | 119,581,436 |
| 当期損失金 | 68,896,365 | 44,680,220 |
| (損失金の処理) | ||
| 翌事業年度に繰越欠損金として整理 | 68,896,365 | 44,680,220 |
| (繰越欠損金 | 768,852,101 | 724,171,881) |
３ 借入金等
| 区分 | 10事業年度末 | (9事業年度末) |
借入金残高 (市中金融機関等) |
千円 171,807,383 |
千円 207,042,379 |
| 本州四国連絡橋債券発行残高 | 3,647,285,500 | 3,503,450,300 |
４ 主な業務実績
| 区分 | 10事業年度 | (9事業年度) |
| (道路) | ||
| 供用(事業年度末現在) | 神戸・鳴門ルート89km (明石海峡大橋ほか１橋を含む有料道路) |
神戸・鳴門ルート45km (大鳴門橋を含む有料道路） |
| 児島・坂出ルート37km (下津井瀬戸大橋ほか5橋を含む有料道路) |
児島・坂出ルート37km (下津井瀬戸大橋ほか5橋を含む有料道路) |
|
| 尾道・今治ルート29km (大三島橋ほか4橋を含む有料道路) |
尾道・今治ルート25km (大三島橋ほか4橋を含む有料道路) |
|
| 建設 | 来島海峡大橋ほか2橋 | 明石海峡大橋ほか3橋 |
| (鉄道) | ||
| 供用(事業年度末現在) | 本四備讃線32km (岡山県倉敷市茶屋町〜香川県綾歌郡宇多津町) |
本四備讃線32km (岡山県倉敷市茶屋町〜香川県綾歌郡宇多津町) |
なお、この公団について検査した結果、「第４章 特定検査対象に関する検査状況」に「本州四国連絡道路の計画及び実績について」（参照） を掲記した。