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  • 平成11年度|
  • 第3章 個別の検査結果|
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補助金


(165)農林業地域改善対策事業の実施に当たり、舗装工の施工が著しく粗雑となっていたため工事の目的を達していないもの

会計名及び科目 一般会計 (組織)農林水産本省 (項)農業振興費
部局等の名称 近畿農政局
補助の根拠 予算補助
補助事業者 奈良県
間接補助事業者
(事業主体)
奈良県宇陀郡御杖村
補助事業 農林業地域改善対策
補助事業の概要 林道を開設するため、平成8、9両年度に土工、舗装工、横断管路工等を施工するもの
事業費 26,360,250円
上記に対する国庫補助金交付額 17,573,249円
不当と認める事業費 6,022,209円
不当と認める国庫補助金交付額 4,014,749円

1 補助事業の概要

 この補助事業は、奈良県宇陀郡御杖村が、農林業地域改善対策事業の一環として同村畑井地区において林道(延長240m、幅員3m)を開設するため、平成8、9両年度に土工、舗装工、横断管路工等を工事費26,360,250円(国庫補助金17,573,249円)で実施したものである。
 このうち舗装工は、設計図書等によると、路床の上部に砕石による厚さ10cmの路盤及び厚さ12cmのコンクリート舗装を施工することとしていた。そして、当該コンクリート舗装にはき裂の拡大を防止するため、コンクリート舗装の中間の位置に鉄網(径6mm、網目15cm×15cm)を配置することとしていた(参考図参照)

2 検査の結果

 検査したところ、コンクリート舗装面に多数のき裂(最大幅1.5mm)が生じていた。
 このため、コンクリート舗装全区間の44箇所において、コアを採取するなどして出来形を検査したところ、舗装工の施工が次のとおり適切でなかった(参考図参照)
(ア) 路盤についてみると、砕石が使用されていない箇所が30箇所あり、残りの14箇所においても路盤の厚さは平均3.0cmにすぎなかった。
(イ) コンクリート舗装についてみると、舗装厚の設計値を満たしている箇所は2箇所にすぎず、また、44箇所の舗装厚は最低5.7cm、平均9.3cmとなっていた。
 さらに、鉄網はコンクリート舗装の中間の位置でなく路床の上に直接配置されていた。
 このような事態が生じていたのは、同村における工事の監督及び検査が適切でなかったこと、同村に対する奈良県の指導が十分でなかったことなどによると認められる。
 上記のように、本件舗装工(工事費相当額6,022,209円)は、施工が設計と著しく相違し粗雑なものとなっていて工事の目的を達しておらず、これに係る国庫補助金相当額4,014,749円が不当と認められる。

(参考図)

(参考図)

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