平成１２年度決算検査報告
この特別会計は、国立学校の充実に資するとともに、その経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
同特別会計の12年度の歳入歳出決算、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。
1 歳入歳出決算
| 区分 | 12年度 | (11年度) |
| 千円 | 千円 | |
| (歳入) | ||
| 徴収決定済額 | 3,182,317,371 | 3,257,486,795 |
| 収納済歳入額 | 3,157,033,317 | 3,230,474,507 |
| 不納欠損額 | 24,199,915 | 26,150,424 |
| 収納未済歳入額 | 1,084,138 | 861,864 |
| (歳出) | ||
| 歳出予算現額 | 3,137,843,474 | 3,238,236,653 |
| 支出済歳出額 | 2,872,311,986 | 2,906,870,596 |
| 翌年度繰越額 | 230,418,376 | 255,340,091 |
| 不用額 | 35,113,111 | 76,025,965 |
不納欠損額の主なものは授業料及入学検定料(徴収決定済額3584億4504万余円)の241億6557万余円である。翌年度繰越額の主なものは施設整備費(歳出予算現額5999億6800万余円)の2297億4461万余円である。また、不用額の主なものは、国立学校(同1兆5634億1965万余円)の273億3424万余円、大学附属病院(同6107億9461万余円)の34億1465万余円及び産学連携等研究費(同660億4578万余円)の25億3411万余円である。
2 借入金等
| 区分 | 12年度末 | (11年度末) |
| 千円 | 千円 | |
| 借入金現在額 | 1,037,210,206 | 1,034,682,106 |
| (資金運用部資金) | ||
| 積立金現在額 | 23,681,907 | 30,681,907 |
| 特別施設整備資金現在額 | 8,030,327 | 20,185,231 |
3 主な業務実績
| 区分 | 12年度末 | (11年度末) |
| (国立大学等における教育、研究) | ||
| 国立大学 | 99校 | 99校 |
| 国立短期大学 | 2校 | 2校 |
| 国立高等専門学校等 | 55校 | 55校 |
| 大学共同利用機関等 | 17箇所 | 17箇所 |
| (国立大学医学部附属病院等の運営) | ||
| 附属病院 | 59箇所 | 60箇所 |
なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「大学病院における診療報酬の請求に当たり、手術料等の請求額が不足していたもの」 、「職員の不正行為による損害が生じたもの」 及び「大学病院における診療報酬請求に係る事務処理体制について、その整備を図るよう改善の意見を表示したもの」 を掲記した。