ページトップ
  • 平成13年度|
  • 第4章 特定検査対象に関する検査状況|
  • 第1 金融システムの安定化のための緊急対策等の実施状況について|
  • 3 検査の状況|
  • (2) 金融システムの安定化のための緊急対策等の実施状況|
  • ア 預金保険法の枠組みの実施状況

整理回収機構における買取資産の回収状況


(整理回収機構における買取資産の回収状況)

 株式会社整理回収機構(11年3月31日以前は「株式会社整理回収銀行」。以下「整理回収機構」という。)では、8年度から13年度までに、預金保険機構からの委託を受けて破綻金融機関から貸出債権等の資産計3兆7918億余円(債権元本金額ベースで計18兆2519億余円)を買い取り、買い取った資産の管理、処分等を行う整理回収業務を実施している。整理回収業務の進ちょく状況は、表4のとおり、13年度末までに買取資産累計額の65.7%である2兆4935億余円を既に回収している状況である。

表4 整理回収業務の状況 (単位:億円)
年度 買取資産累計額
(A)
回収額 回収累計額
(B)
回収率
(B/A)
8 2,071 83 83 4.0%
9 2,346 313 396 16.8%
10 16,547 2,178 2,574 15.5%
11 27,540 5,611 8,185 29.7%
12 34,498 8,914 17,099 49.5%
13 37,918 7,836 24,935 65.7%

 整理回収機構は、13年度中に実施した買取資産の回収について、個々の買取資産の回収金額と買取価格を比較して利益と損失をそれぞれ集計し、同機構に生じた利益が損失を超えたため、その超える部分に相当する金額1526億余円を14年6月、預金保険機構に納付した。
 なお、預金保険機構では、整理回収機構の回収業務に対して、13年度に122億余円の委託費を支払っている。