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  • 平成15年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

厚生労働省所管  国民年金特別会計


(15)厚生労働省所管  国民年金特別会計

 この特別会計は、国が経営する国民年金事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、基礎年金、国民年金、福祉年金及び業務の4勘定に区分して経理されており、その勘定別の15年度の歳入歳出決算、損益、積立金及び主な業務実績は次のとおりである。

(基礎年金勘定)

1 歳入歳出決算

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 16,746,399,574 15,967,238,344
 収納済歳入額 16,745,977,288 15,966,496,186
 不納欠損額 282,606 290,570
 収納未済歳入額 139,679 451,587
(歳出)
 歳出予算現額 15,968,196,285 15,380,049,858
 支出済歳出額 15,217,449,564 14,599,325,058
 不用額 750,746,720 780,724,799

 不用額の主なものは基礎年金給付費(歳出予算現額11兆3619億9518万余円)の2884億4574万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが4622億円ある。)

2 損益

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
利益 15,378,749,932 14,820,603,792
(うち拠出金等収入) (15,365,189,868) (14,797,587,158)
損失 15,217,575,049 14,599,605,199
(うち基礎年金給付費) (11,073,549,444) (10,249,364,600)
利益金 161,174,883 220,998,593
前年度繰越利益金 2,093,184,050 1,872,185,457
翌年度繰越利益金 2,254,358,933 2,093,184,050

3 積立金

区分 15年度末 (14年度末)
   千円 千円
積立金現在額 724,607,812 724,607,812

4 主な業務実績

区分    15年度 (14年度)
老齢基礎年金等の支給 受給権者数 17,202千人 15,973千人
   支給額 11,073,549,444千円 10,249,367,214千円

(国民年金勘定)

1 歳入歳出決算

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 5,768,086,800 5,822,965,456
 収納済歳入額 5,767,669,985 5,822,400,654
 不納欠損額 235,525 369,795
 収納未済歳入額 181,289 195,006
(歳出)      
 歳出予算現額 5,983,279,238 6,032,202,080
 支出済歳出額 5,817,680,877 5,870,881,372
 不用額 165,598,360 161,320,707

 不用額の主なものは、国民年金給付費(歳出予算現額2兆3068億7419万余円)の775億6888万余円、諸支出金(同361億1215万余円)の99億9426万余円及び福祉施設費等業務勘定へ繰入(同859億8858万余円)の90億3520万余円である。

2 損益

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
利益 6,791,457,544 6,874,006,731
(うち保険料) (2,975,512,727) (2,936,772,328)
(うち基礎年金勘定より受入) (2,153,429,365) (2,277,134,154)
損失 6,780,856,899 6,863,520,978
(うち基礎年金勘定へ繰入) (3,485,304,300) (3,369,340,268)
(うち国民年金給付費) (2,229,305,042) (2,381,898,176)
利益金 10,600,645 10,485,753
前年度繰越利益金 10,736,770,174 10,726,284,421
翌年度繰越利益金 10,747,370,820 10,736,770,174

3 積立金

区分 15年度末 (14年度末)
   千円 千円
積立金現在額 9,910,835,491 9,949,014,921
(うち運用寄託金現在額) (4,009,171,895) (2,585,915,395)

4 主な業務実績

区分    15年度 (14年度)
被保険者数(年度末)    33,494千人 33,603千人
老齢年金等の支給 受給権者数 5,340千人 5,678千人
   支給額 2,229,305,316千円 2,381,898,321千円

(福祉年金勘定)

1 歳入歳出決算

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 34,609,171 45,987,319
 収納済歳入額 34,525,069 45,900,833
 不納欠損額 69,788 61,108
 収納未済歳入額 14,313 25,376
(歳出)
 歳出予算現額 34,547,189 45,922,941
 支出済歳出額 29,620,153 39,057,445
 翌年度繰越額 4,782,673 6,700,000
 不用額 144,362 165,495

2 主な業務実績

区分    15年度 (14年度)
老齢福祉年金の支給 受給権者数 84千人 110千人
   支給額 29,620,015千円 39,057,441千円

(業務勘定)

1 歳入歳出決算

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 150,207,334 233,867,789
 収納済歳入額 150,207,272 233,867,781
 収納未済歳入額 61 7
(歳出)
 歳出予算現額 156,956,644 236,632,089
 支出済歳出額 145,598,534 220,049,186
 翌年度繰越額 137,119
 不用額 11,220,990 16,582,902

 不用額の主なものは、業務取扱費(歳出予算現額1394億1642万余円)の84億0881万余円及び福祉施設費(同160億3983万余円)の21億5274万余円である。

2 損益

区分 15年度 (14年度
   千円 千円
利益 143,321,126 176,071,105
(うち国民年金勘定より受入) (73,303,585) (89,962,538)
(うち一般会計より受入) (69,513,651) (74,575,064)
損失 153,574,043 175,098,264
(うち業務費) (130,611,458) (139,813,224)
利益金(△損失金) △10,252,917 972,840
前年度繰越利益金 23,854,836 22,881,996
翌年度繰越利益金 13,601,919 23,854,836

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「国民年金事業に使用する金銭登録機の購入契約が会計法令の趣旨に反し適切でなかったもの」「届出用紙等印刷システムの提供を受ける役務契約について、その導入の必要性がなく不当と認められるもの」 及び「厚生年金保険の老齢厚生年金及び国民年金の老齢基礎年金の支給が適正でなかったもの」 を、「第4章 特定検査対象に関する検査状況」に「国民年金事業の実施状況について」 を掲記した。