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  • 平成15年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

厚生労働省所管  労働保険特別会計


(16)厚生労働省所管  労働保険特別会計

 この特別会計は、労働者災害補償保険事業及び雇用保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、労災、雇用及び徴収の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の15年度の歳入歳出決算、損益、積立金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(労災勘定)

1 歳入歳出決算

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 1,425,668,619 1,630,568,598
 収納済歳入額 1,409,505,154 1,613,610,691
 不納欠損額 695,890 1,604,444
 収納未済歳入額 15,467,573 15,353,461
(歳出)
 歳出予算現額 1,211,993,216 1,327,287,655
 支出済歳出額 1,153,015,311 1,197,948,982
 翌年度繰越額 1,412,468 1,351,629
 不用額 57,565,436 127,987,043

 収納未済歳入額はすべて雑収入(徴収決定済額1636億5381万余円)の分である。また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額8117億1547万余円)の246億8141万余円、労働福祉事業費(同2656億9883万余円)の145億6911万余円及び業務取扱費(同525億1243万余円)の27億0404万余円である。

2 損益

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
利益 1,412,892,263 1,622,318,005
(うち徴収勘定より受入) (1,042,931,639) (1,225,177,606)
損失 1,381,803,488 1,404,546,989
(うち保険給付費) (786,985,019) (794,100,448)
利益金 31,088,774 217,771,015
前年度繰越利益金 8,546,557,594 8,328,786,578
翌年度繰越利益金 8,577,646,368 8,546,557,594

3 積立金

区分 15年度末 (14年度末)
   千円 千円
積立金現在額 7,586,333,602 7,390,216,215

4 主な業務実績

区分 15年度 (14年度)
適用事業場数(年度末) 2,632,411事業場 2,646,286事業場
療養補償給付 207,560,279千円 208,716,689千円
休業補償給付 120,440,463千円 122,765,192千円
遺族補償年金 192,954,165千円 192,094,755千円
障害補償年金 153,291,595千円 153,027,286千円

(雇用勘定)

1 歳入歳出決算

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 3,050,254,260 3,486,837,652
 収納済歳入額 3,044,433,142 3,480,943,734
 不納欠損額 423,589 600,469
 収納未済歳入額 5,397,527 5,293,448
(歳出)
 歳出予算現額 3,223,889,348 3,484,744,066
 支出済歳出額 2,493,501,647 3,137,968,882
 翌年度繰越額 1,844,533 1,636,629
 不用額 728,543,166 345,138,554

 不用額の主なものは、失業等給付費(歳出予算現額2兆3475億4400万余円)の3857億7288万余円、雇用安定等事業費(同5352億3926万余円)の1475億9924万余円及び業務取扱費(同883億6492万余円)の53億0972万余円である。

2 損益

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
利益 3,363,560,880 3,652,590,364
(うち徴収勘定より受入) (2,517,516,753) (2,476,907,500)
損失 4,115,415,439 3,501,542,376
(うち失業等給付費) (1,961,768,660) (2,529,226,900)
利益金(△損失金) △751,854,559 151,047,988
前年度繰越利益金 2,444,252,883 2,423,786,235
翌年度繰越利益金 1,692,398,324 2,574,834,223

3 積立金等

区分 15年度末 (14年度末)
   千円 千円
積立金現在額 406,427,211 223,400,000
雇用安定資金現在額 301,080,515 170,499,175

4 主な業務実績

区分 15年度 (14年度)
被保険者数(年度末) 33,939,485人 33,624,383人
一般求職者給付 1,502,049,520千円 1,996,888,164千円
就職促進給付 17,954,388千円 98,375,139千円
特定求職者雇用開発助成金 24,658,621千円 39,574,625千円

(徴収勘定)

1 歳入歳出決算

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 3,762,463,509 3,888,826,057
 収納済歳入額 3,668,182,453 3,775,748,963
 不納欠損額 6,671,775 5,872,994
 収納未済歳入額 87,609,281 107,204,099
(歳出)
 歳出予算現額 3,691,900,893 3,786,842,722
 支出済歳出額 3,666,081,416 3,764,471,830
 不用額 25,819,476 22,370,891

 収納未済歳入額の主なものは保険料収入(徴収決定済額3兆6626億2276万余円)の873億2588万余円である。また、不用額の主なものは、他勘定へ繰入(歳出予算現額3兆5932億8275万余円)の236億8359万余円及び業務取扱費(同427億3803万円)の20億1760万余円である。

2 損益

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
利益 3,656,954,597 3,800,448,967
(うち保険料) (3,559,498,737) (3,701,047,498)
損失 3,656,779,378 3,800,156,556
(うち労災勘定へ繰入) (1,042,931,639) (1,225,177,606)
(うち雇用勘定へ繰入) (2,517,516,753) (2,476,907,500)
利益金 175,219 292,410
前年度繰越利益金 4,714,683 4,422,272
翌年度繰越利益金 4,889,902 4,714,683

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「物品を購入したように書類を偽装するなどして庁費、委託費等から支出し、これを別途に経理して目的外の用途に使用するなどしていたもの」「労働保険の保険料の徴収に当たり、徴収額に過不足があったもの」「雇用保険の失業等給付金の支給が適正でなかったもの」「雇用保険の特定求職者雇用開発助成金の支給が適正でなかったもの」「労働者災害補償保険の療養の給付に要する診療費の支払が適正でなかったもの」「職員の不正行為による損害が生じたもの」 及び「中小規模事業場健康づくり事業の実施に当たり、健康測定における医学的検査に係る経費の負担内容を明確にし、その支払を適切に行うよう改善させたもの」 を掲記した。