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  • 平成15年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

国土交通省所管  自動車損害賠償保障事業特別会計


(26)国土交通省所管  自動車損害賠償保障事業特別会計

 この特別会計は、国が行う自動車損害賠償保障事業、自動車事故対策事業、経過措置としての再保険事業等及び保険料等充当交付金の交付事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、保障、自動車事故対策及び保険料等充当交付金の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の15年度の歳入歳出決算、損益、繰越金、基金及び主な業務実績は次のとおりである。

(保障勘定)

 この勘定は、自動車損害賠償保障事業(保有者が明らかでない自動車によって生命、身体を害されて損害賠償の請求をすることのできない被害者の受けた損害を国がてん補するなどの事業)等の経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 82,854,431 79,526,846
 収納済歳入額 78,989,102 75,136,603
 不納欠損額 203,734 528,400
 収納未済歳入額 3,661,594 3,861,842
(歳出)
 歳出予算現額 8,065,817 8,128,143
 支出済歳出額 7,257,838 7,360,690
 不用額 807,978 767,452

2 損益

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
 利益 26,833,353 15,948,620
 (うち一般会計より受入) (6,111,915) (−)
 (うち賦課金) (3,031,247) (2,994,666)
 損失 21,240,496 22,101,349
 (うち保障金) (5,089,981) (5,109,407)
 利益金(△損失金) 5,592,856 △6,152,729
(利益金又は損失金の処理)      
 翌年度に繰越利益を減額して整理 6,152,729
 翌年度に繰越利益として整理 5,592,856

3 繰越金

区分 15年度末 (14年度末)
   千円 千円
繰越利益の額 112,576,650 118,729,379

4 主な業務実績

区分    15年度 (14年度)
保障金等の支払 件数 4,277件 3,688件
   金額 5,089,981千円 5,109,407千円

(自動車事故対策勘定)

 この勘定は、自動車事故対策事業(被害者保護の増進又は自動車事故防止対策に関する事業)の経理を行うものである。

1 歳入歳出決

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 70,342,087 17,185,333
 収納済歳入額 70,342,087 17,185,333
(歳出)
 歳出予算現額 17,746,166 17,825,244
 支出済歳出額 14,863,757 14,563,149
 翌年度繰越額 644,098
 不用額 2,238,310 3,262,094

2 損益

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
 利益 54,719,902 5,381,496
 (うち一般会計より受入) (50,813,989) (−)
 (うち利子収入) (3,798,254) (5,033,161)
 損失 31,318,022 14,563,149
 (うち自動車事故対策センター出資金承継損) (14,255,922) (−)
 (うち自動車事故対策センター補助金) (4,660,081) (10,650,062)
 (うち独立行政法人自動車事故対策機構運営費交付金) (4,981,279) (−)
 利益金(△損失金) 23,401,880 △ 9,181,652
(利益金又は損失金の処理)      
 翌年度に基金を減額して整理 9,181,652
 翌年度に基金に組み入れて整理 23,401,880

3 基金

区分 15年度末 (14年度末)
   千円 千円
基金残額 739,823,760 749,005,413

4 主な業務実績

区分    15年度 (14年度)
自動車事故対策計画に基づく助成 件数 236件 223件
   金額 14,545,436千円 14,226,549千円

(保険料等充当交付金勘定)

 この勘定は、経過措置としての再保険事業等(自動車損害賠償責任再保険事業及び自動車損害賠償責任共済保険事業)に関する経理、保険料等充当交付金(保険契約者が保険会社に支払うべき自動車損害賠償責任保険の保険料の一部等に充てさせるため、政府が保険会社等に交付する交付金)の交付事業に関する経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 669,189,435 775,930,980
 収納済歳入額 669,189,435 775,930,980
(歳出)
 歳出予算現額 747,291,679 822,904,266
 支出済歳出額 652,628,873 738,980,395
 不用額 94,662,805 83,923,870

 不用額の主なものは、再保険及保険費(歳出予算現額4631億4406万余円)の314億0159万余円及び保険料等充当交付金(同2439億円)の232億2315万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが400億円ある。)

2 損益

区分 15年度 (14年度)
   千円 千円
 利益 804,455,099 1,136,403,371
 (うち利子収入) (869,002) (24,811,680)
 損失 929,520,443 1,539,774,162
 (うち再保険金及保険金) (429,268,151) (555,908,162)
 損失金 125,065,344 403,370,791
(損失金の処理)      
 翌年度に基金を減額して整理 125,065,344 403,370,791

3 基金

区分 15年度末 (14年度末)
   千円 千円
基金残額 668,619,364 1,071,990,155

4 主な業務実績

区分    15年度 (14年度)
(経過措置としての保険契約及び保険金支払)         
 再保険及び保険関係の成立 件数 1,523件 203,237件
   金額 25,949千円 2,563,258千円
 再保険金及び保険金の支払 件数 918千件 1,186千件
   金額 429,268,151千円 555,908,162千円
(保険料等充当交付金の交付)         
 交付実績 法人数 26法人 30法人
   金額 220,676,842千円 174,811,312千円

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「自動車損害賠償保障事業に係る定期分納者の債権管理に当たり、弁済状況の把握や督促等を適時適切に行い、債権の回収に努めるよう改善させたもの」 を掲記した。