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  • 平成16年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

国土交通省所管  治水特別会計


(27)国土交通省所管  治水特別会計

 この特別会計は、国が施行する直轄治水事業及び多目的ダム建設工事に関する経理並びに都道府県知事が施行する治水事業に係る負担金又は補助金の交付等に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、治水及び特定多目的ダム建設工事の2勘定に区分して経理されており、その勘定別の16年度の歳入歳出決算及び主な業務実績は次のとおりである。

(治水勘定)

1 歳入歳出決算

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
(歳入)    
 徴収決定済額 1,567,887,572 1,515,123,057
 収納済歳入額 1,567,868,758 1,515,119,986
 不納欠損額 11,258 1,161
 収納未済歳入額 7,555 1,909
(歳出)    
 歳出予算現額 1,615,411,052 1,599,561,692
 支出済歳出額 1,331,065,418 1,377,241,627
 翌年度繰越額 276,599,340 211,144,590
 不用額 7,746,293 11,175,475

 翌年度繰越額の主なものは、河川事業費(歳出予算現額6417億4641万余円)の1674億5585万余円、砂防事業費(同2122億7871万余円)の438億8772万余円及び河川総合開発事業費(同1320億6608万余円)の150億6848万余円である。

2 主な業務実績

区分 16年度 (15年度)
  直轄事業 補助事業 直轄事業 補助事業
河川改修 119河川 853河川 119河川 867河川
河川総合開発 10ダム 141ダム 9ダム 159ダム
砂防施設の整備 34水系 1,497流域 34水系 1,584流域

(特定多目的ダム建設工事勘定)

 この勘定は、特定多目的ダム法(昭和32年法律第35号)に基づき、流水を発電・水道・工業用水道の特定用途等に供することを目的として、国土交通大臣が自ら新築する多目的ダムの建設工事に関する事業の経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
(歳入)    
 徴収決定済額 248,116,588 276,232,734
 収納済歳入額 248,115,848 276,230,853
 収納未済歳入額 740 1,881
(歳出)    
 歳出予算現額 243,217,613 281,216,945
 支出済歳出額 209,989,275 245,332,662
 翌年度繰越額 30,607,829 32,433,578
 不用額 2,620,508 3,450,704

 翌年度繰越額の主なものは、多目的ダム建設事業費(歳出予算現額1657億8304万余円)の243億7872万余円、沖縄多目的ダム建設事業費(同155億6494万余円)の45億0537万余円及び受託工事費(同115億2266万余円)の17億2373万余円である。

2 主な業務実績

区分 16年度 (15年度)
ダム建設 40ダム 41ダム

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「通常砂防事業の実施に当たり、鉄線籠型多段積護岸の基礎部の保護工の設計及び施工が適切でなかったため、工事の目的を達していないもの」 及び「独立行政法人水資源機構が建設したダム等を利用して流水をかんがいの用に供する者の受益者負担金について、かんがい工事の実施状況を適切に把握することにより完了時期等に合わせ徴収を開始するよう改善させたもの」 を掲記した。