その他

（１）日本銀行

　この銀行は、我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと並びに銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資することを目的として設置されているものである。その資本金は１６事業年度末現在で１億円（うち国の出資５５００万円）となっている。
　また、同銀行は、法令で定めるところにより、国庫金並びに通貨及び金融に関する国の事務を取り扱っている。
　同銀行の１６事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。

１　貸借対照表

区分	16事業年度末	(15事業年度末)
	千円	千円
資産	150,517,363,797	149,381,976,989
(うち国債)	(99,123,927,195)	(100,022,002,265)
(うち買入手形)	(37,609,900,000)	(27,219,200,000)
負債	147,820,969,851	146,832,423,398
(うち発行銀行券)	(74,671,935,692)	(71,403,288,071)
(うち預金)	(36,128,603,741)	(37,073,223,285)
資本	2,696,393,945	2,549,553,590
(うち資本金)	(100,000)	(100,000)
(うち法定準備金)	(2,502,232,439)	(2,493,901,623)

２　損益計算書

区分	16事業年度	(15事業年度)
	千円	千円
経常収益	784,674,830	1,768,738,441
(うち国債利息(注) )	(341,053,422)	(1,427,729,235)
(うち外国為替収益(注) )	(322,315,694)	(—)
経常費用	277,228,296	1,790,993,073
(うち国債売却償還損(注) )	(—)	(1,130,203,948)
(うち外国為替売買償還損(注) )	(—)	(377,890,597)
(うち経費)	(232,158,570)	(236,270,156)
経常利益(△経常損失)	507,446,534	△22,254,631
特別利益	3,971,317	71,233,559
特別損失	96,945,369	368,450
(うち外国為替等取引損失引当金繰入額)	(96,386,000)	(—)
税引前当期剰余金	414,472,482	48,610,478
法人税、住民税及び事業税	220,424,172	17,874,000
過年度法人税等	—	△24,802,291
当期剰余金	194,048,310	55,538,770
(剰余金の処分)
法定準備金積立額	24,961,240	8,330,815
配当金	5,000	5,000
国庫納付金	169,082,069	47,202,954

（注）

　国債及び外貨建債券については、１６事業年度から評価法を変更したことに伴い、損益計算書の科目の一部が変更されている。

３　主な業務実績

区分	16事業年度	(15事業年度)
銀行券発行高	128億枚	123億枚
主な金融調節(注1)
長期国債買入れ	14兆5778億円	14兆7770億円
短期国債買入れ	43兆1677億円	38兆4344億円
短期国債売却	△9013億円	—
国債買現先(注2)	4616億円	△6兆0146億円
国債売現先(注2)	△5315億円	—
手形買入れ	10兆3907億円	△1兆9069億円
手形売出し	7776億円	△2兆5708億円

（注１）	正の金額は当座預金の増加（市中への資金供給）、負の金額は当座預金の減少（市中からの資金吸収）を表している。
（注２）	国債買現先とは、あらかじめ定めた期日に売り戻す条件を付して、国債を買い入れ、これを上記の期日に買入先に売り戻す公開市場操作（オペレーション）のことである。国債売現先とは、上記と逆の公開市場操作のことである。