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  • 平成16年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [3]独立行政法人及び国立大学法人の決算|
  • (独立行政法人)

独立行政法人中小企業基盤整備機構


(25)独立行政法人中小企業基盤整備機構

 この独立行政法人は、中小企業者その他の事業者の事業活動に必要な助言、研修、資金の貸付け、出資、助成及び債務の保証、地域における施設の整備、共済制度の運営等の事業を行い、もって中小企業者その他の事業者の事業活動の活性化のための基盤を整備することを目的として設置されているものである。その資本金は16事業年度末現在で1兆0932億8868万余円(うち国の出資1兆0922億8868万余円)となっている。
 なお、同法人は、16年7月1日、「中小企業総合事業団法及び機械類信用保険法の廃止等に関する法律」(平成14年法律第146号)附則第2条及び第4条並びに「中小企業金融公庫法及び独立行政法人中小企業基盤整備機構法の一部を改正する法律」(平成16年法律第35号)附則第3条の規定により、国等が承継する資産を除き、解散した中小企業総合事業団、地域振興整備公団及び産業基盤整備基金(注1) の一切の権利及び義務を承継して設立されたものである。
 同法人の会計は、一般、産業基盤整備、施設整備等、小規模企業共済、中小企業倒産防止共済、工業再配置等業務特別、産炭地域経過業務特別及び出資承継の8勘定に区分して経理されており、その勘定別の16事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである(注2)

(注1)  中小企業総合事業団(信用保険事業等を除く。)、地域振興整備公団(地方都市開発整備等事業を除く。)及び産業基盤整備基金(エネルギー使用合理化事業等を除く。)の16年6月30日現在における貸借対照表上の資産、負債及び資本は次のとおりである。
  (1)中小企業総合事業団の資産は9兆9596億1029万余円、負債は9兆2221億5184万余円及び資本は7374億5844万余円
  (2)地域振興整備公団の資産は4061億7347万余円、負債は2659億1657万余円及び資本は1402億5689万余円
  (3)産業基盤整備基金の資産は1256億8993万余円、負債は285億7758万余円及び資本は971億1235万余円
(注2)  同法人の16事業年度は、16年7月1日から17年3月31日までである。

(一般勘定)

 この勘定は、中小企業者の事業活動に係る助言、中小企業大学校における人材育成、中小企業者の行う連携や事業の共同化等に必要な資金の貸付け及び創業・経営革新等の支援のための出資、助成等の各種業務に関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

区分 16事業年度末  
  千円  
資産 997,533,327  
(うち現金及び預金) (189,423,159)  
(うち事業貸付金) (616,747,376)  
負債 37,254,082  
(うち運営費交付金債務) (1,414,453)  
(うち一年以内償還予定債券) (16,310,000)  
(うち長期借入金) (7,573,261)  
資本 960,279,244  
(うち資本金) (935,276,187)  
(うち資本剰余金) (△901,279)(注3)  
(うち利益剰余金) (25,904,336)  
 損益外減価償却累計額△994,181千円が含まれている。

2 損益計算書

区分 16事業年度  
  千円  
 経常費用 18,921,609  
 (うち業務費) (16,937,589)  
 経常収益 19,168,172  
 (うち運営費交付金収益) (8,553,085)  
 (うち貸付金利息収入) (4,719,025)  
 経常利益 246,563  
 臨時損失 826  
 臨時利益 11,868,555  
 当期純利益 12,114,292  
 当期総利益 13,281,887  
(利益の処分)    
 (当期未処分利益)    
  当期総利益 13,281,887  
 (利益処分額)    
  積立金 13,281,887  

3 主な業務実績

(1)貸付業務

区分   16事業年度  
貸付け 件数 35件  
  金額 4,780,987千円  
貸付金回収等 金額 77,600,541千円  
(うち繰上償還)   (23,577,077千円)  
(うち貸付金償却)   (727,248千円)  
事業年度末貸付金残高 件数 4,528件  
  金額 686,235,044千円  
  上記貸付金残高の独立行政法人会計基準による分類      
   一般債権   460,827,853千円  
   貸倒懸念債権   155,919,523千円  
   破産更正債権等   69,487,667千円  
貸倒引当金   145,638,165千円  
 貸倒引当金は、一般債権については貸倒実績率を、貸倒懸念債権及び破産更正債権等については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上している。

(2)出資業務

区分   16事業年度  
出資 会社数 23社  
  金額 6,696,686千円  
事業年度末出資金残高 会社数 117社  
  金額 61,473,096千円  

(産業基盤整備勘定)

 この勘定は、事業者が事業資金を調達するための金融機関からの借入れ及び発行する社債についての債務の保証等に関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

区分 16事業年度末  
  千円  
資産 35,832,716  
(うち現金及び預金) (14,108,673)  
(うち長期性預金) (14,340,000)  
負債 921,811  
(うち退職給付引当金) (189,326)  
(うち保証債務損失引当金) (691,979)  
資本 34,910,905  
(うち資本金) (33,573,968)  
(うち資本剰余金) (900,142)(注4)  
(うち利益剰余金) (436,794)  
 損益外減価償却累計額△397千円が含まれている。

2 損益計算書

区分 16事業年度  
  千円  
 経常費用 121,775  
 (うち業務費) (93,211)  
 経常収益 306,557  
 (うち債務保証料収入) (64,582)  
 (うち財務収益) (232,623)  
 経常利益 184,782  
 臨時利益 252,011  
 当期純利益 436,794  
 当期総利益 436,794  
(利益の処分)    
 (当期未処分利益)    
  当期総利益 436,794  
 (利益処分額)    
  積立金 436,794  

3 主な業務実績

区分   16事業年度  
減少した保証債務 金額 3,436,714千円  
年度末保証債務残高 件数 162件  
  金額 24,957,977千円  

(施設整備等勘定)

 この勘定は、地域における新事業創出等のための事業用地の造成、管理、賃貸及び譲渡等の業務に関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

区分 16事業年度末  
  千円  
資産 46,983,970  
(うち事業貸付金) (12,783,300)  
(うち関係会社株式) (11,824,188)  
負債 20,198,365  
(うち地域振興整備債券) (7,794,300)  
(うち長期借入金) (8,214,291)  
資本 26,785,605  
(うち資本金) (48,275,000)  
(うち資本剰余金) (△373)(注5)  
(うち繰越欠損金) (21,489,021)  
 損益外減価償却累計額分である。

2 損益計算書

区分 16事業年度  
  千円  
 経常費用 2,400,886  
 (うち業務費) (2,066,666)  
 経常収益 2,994,050  
 (うち不動産関係事業収入) (2,364,241)  
 経常利益 593,163  
 臨時利益 44,698  
 当期純利益 637,862  
 当期総利益 637,862  
(損失の処理)    
 (当期未処理損失)    
  当期総利益 637,862  
  前期繰越欠損金 22,126,884  
 (損失処理額)    
  次期繰越欠損金 21,489,021  

3 主な業務実績

区分   16事業年度  
土地の売却実績 件数 6件  
  面積 5ha  
  金額 1,552,692千円  

(小規模企業共済勘定)

 この勘定は、小規模企業共済事業及び小規模企業共済契約者に対する資金の貸付事業に関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

区分 16事業年度末  
  千円  
資産 8,684,188,026  
(うち信託資産) (1,535,466,406)  
(うち投資有価証券) (4,457,849,863)  
負債 9,550,453,088  
(うち運営費交付金債務) (345,383)  
(うち貸付有価証券担保預り金) (974,065,059)  
(うち責任準備金) (8,527,577,346)  
資本 △866,265,061  
(うち資本金) (15,518,000)  
(うち資本剰余金) (△3,051)(注6)  
(うち繰越欠損金) (881,780,009)  
 損益外減価償却累計額分である。

2 損益計算書

区分 16事業年度  
  千円  
 経常費用 445,345,945  
 (うち業務費) (445,110,061)  
 経常収益 499,818,814  
 (うち運営費交付金収益) (3,239,049)  
 (うち共済事業掛金等収入) (372,368,862)  
 (うち資産運用収入) (118,200,992)  
 経常利益 54,472,868  
 臨時損失 258  
 当期純利益 54,472,609  
 当期総利益 54,472,609  
(損失の処理)    
 (当期未処理損失)    
  当期総利益 54,472,609  
  前期繰越欠損金 936,252,618  
 (損失処理額)    
  次期繰越欠損金 881,780,009  

3 主な業務実績

区分   16事業年度  
共済契約 契約件数 61,579件  
事業年度末契約 件数 1,741,854件  
共済金の支払 件数 32,044件  
  金額 285,803,624千円  
貸付け 件数 89,796件  
  金額 258,011,440千円  
貸付金回収 金額 220,256,552千円  
事業年度末貸付金残高 件数 113,982件  
  金額 328,559,872千円  

(中小企業倒産防止共済勘定)

〔この勘定は、中小企業倒産防止共済事業に関する経理を行うものである。〕

1 貸借対照表

区分 16事業年度末  
  千円  
資産 594,975,341  
(うち事業貸付金) (201,640,426)  
(うち投資有価証券) (241,570,648)  
負債 547,557,052  
(うち運営費交付金債務) (49,630)  
(うち倒産防止共済基金) (498,287,285)  
(うち異常危険準備基金) (23,888,568)  
資本 47,418,288  
(うち資本金) (47,421,855)  
(うち資本剰余金) (△8,744)(注7)  
(うち利益剰余金) (5,178)  
 損益外減価償却累計額分である。

2 損益計算書

区分 16事業年度  
  千円  
 経常費用 35,824,974  
 (うち業務費) (35,584,391)  
 経常収益 37,253,012  
 (うち運営費交付金収益) (607,356)  
 (うち共済事業掛金等収入) (33,811,126)  
 (うち資産運用収入) (998,252)  
 経常利益 1,428,037  
 臨時損失 1,426,929  
 臨時利益 4,070  
 当期純利益 5,178  
 当期総利益 5,178  
(利益の処分)    
 (当期未処分利益)    
  当期総利益 5,178  
 (利益処分額)    
  積立金 5,178  

3 主な業務実績

区分   16事業年度  
共済契約 契約件数 10,832件  
事業年度末契約 件数 321,753件  
貸付け 件数 10,974件  
  金額 37,752,950千円  
貸付金回収等 金額 93,056,781千円  
(うち貸付金償却)   (26,416,455千円)  
事業年度末貸付金残高 件数 72,183件  
  金額 265,730,791千円  
  上記貸付金残高の独立行政法人会計基準による分類    
   一般債権   160,002,799千円  
   貸倒懸念債権   41,637,626千円  
   破産更正債権等   64,090,365千円  
貸倒引当金   103,277,777千円  
 貸倒引当金は、一般債権については貸倒実績率を、貸倒懸念債権及び破産更正債権等については回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上している。

(工業再配置等業務特別勘定)

 この勘定は、旧地域振興整備公団から承継した工業再配置の促進等に必要な工場用地等の管理、譲渡に関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

区分 16事業年度末  
  千円  
資産 79,199,275  
(うち現金及び預金) (45,856,890)  
(うち販売用不動産) (21,837,329)  
負債 77,737,774  
(うち一年以内償還予定債券) (19,757,000)  
(うち地域振興整備債券) (48,000,000)  
資本 1,461,500  
(うち資本金) (4,360,000)  
(うち資本剰余金) (△3,195)(注8)  
(うち繰越欠損金) (2,895,303)  
 損益外減価償却累計額△3,057千円が含まれている。

2 損益計算書

区分 16事業年度  
  千円  
 経常費用 6,436,367  
 (うち業務費) (5,940,161)  
 経常収益 7,891,920  
 (うち不動産関係事業収入) (7,233,950)  
 経常利益 1,455,553  
 臨時利益 9,143  
 当期純利益 1,464,696  
 当期総利益 1,464,696  
(損失の処理)    
 (当期未処理損失)    
  当期総利益 1,464,696  
  前期繰越欠損金 4,360,000  
 (損失処理額)    
  次期繰越欠損金 2,895,303  

3 主な業務実績

区分   16事業年度  
土地の売却実績 件数 43件  
  面積 148ha  
  金額 7,073,419千円  

(産炭地域経過業務特別勘定)

 この勘定は、旧地域振興整備公団から承継した旧産炭地域の振興に必要な土地の管理、譲渡等に関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

区分 16事業年度末  
  千円  
資産 29,729,808  
(うち現金及び預金) (9,590,415)  
(うち販売用不動産) (8,229,277)  
負債 48,220,919  
(うち地域振興整備債券) (26,200,000)  
(うち長期借入金) (11,656,714)  
資本 △18,491,111  
(うち資本剰余金) (△2,721)(注9)  
(うち繰越欠損金) (18,488,389)  
 損益外減価償却累計額分である。

2 損益計算書

区分 16事業年度  
  千円  
 経常費用 2,316,390  
 (うち業務費) (2,088,305)  
 経常収益 3,294,969  
 (うち補助金等収益) (205,595)  
 (うち不動産関係事業収入) (2,947,611)  
 経常利益 978,578  
 臨時利益 250,518  
 当期純利益 1,229,097  
 当期総利益 1,229,097  
(損失の処理)    
 (当期未処理損失)    
  当期総利益 1,229,097  
  前期繰越欠損金 19,717,486  
 (損失処理額)    
  次期繰越欠損金 18,488,389  

3 主な業務実績

区分   16事業年度  
土地の売却実績 件数 11件  
  面積 21ha  
  金額 2,838,924千円  

(出資承継勘定)

 この勘定は、旧産業基盤整備基金が行っていた出資事業により取得した株式を承継し、その管理、処分に関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

区分 16事業年度末  
  千円  
資産 7,860,884  
(うち現金及び預金) (2,020,928)  
(うち投資有価証券) (4,668,066)  
負債 79,366  
(うち退職給付引当金) (63,108)  
資本 7,781,518  
(うち資本金) (8,863,671)  
(うち繰越欠損金) (1,082,153)  

2 損益計算書

区分 16事業年度  
  千円  
 経常費用 71,933  
 (うち業務費) (62,559)  
 経常収益 453,193  
 (うち投資有価証券売却益) (374,352)  
 経常利益 381,260  
 当期純利益 381,260  
 当期総利益 381,260  
(損失の処理)    
 (当期未処理損失)    
  当期総利益 381,260  
  前期繰越欠損金 1,463,413  
 (損失処理額)    
  次期繰越欠損金 1,082,153  

3 主な業務実績

区分   16事業年度末  
出資残高 会社数 32社  
  金額 5,839,915千円  

 なお、この法人について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「中小企業高度化事業に係る資金の貸付けが不当と認められるもの」 及び「中小企業高度化事業における不良債権が多額に上っていて、その解消を図るため、より一層の債権管理態勢を整備することが必要な事態について」 を掲記した。