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  • 平成20年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1節 国の財政等の概況

国が資本金の2分の1以上を出資している法人


第2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人

 平成20年度末において国が資本金の2分の1以上を出資している法人(清算中の法人等を除く。以下同じ。)は、政府関係機関3法人、独立行政法人92法人、国立大学法人及び大学共同利用機関法人(以下「国立大学法人等」という。)90法人、政府関係機関、独立行政法人及び国立大学法人等以外の法人(以下「その他の法人」という。)18法人、合計202法人(注1) である。これらの法人の財務の状況を示すと以下のとおりである。

 政府関係機関には独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門が含まれるため、独立行政法人国際協力機構については、政府関係機関と独立行政法人の双方に計上しているが、法人数の合計においては1法人としている。

1 資産、負債及び純資産の状況

(1) 資産、負債及び純資産

 20年度末において国が資本金の2分の1以上を出資している法人の貸借対照表の資産の部の合計は592兆5545億余円、負債の部の合計は539兆5984億余円及び純資産の部の合計は52兆9560億余円(うち政府出資金の額46兆1229億余円)である。このうち、政府出資金の額が1兆円以上の法人について、その状況を示すと次のとおりである。

資産の部 負債の部 純資産の部 (政府出資金)
百万円 百万円 百万円 百万円
株式会社日本政策金融公庫 28,002,099 25,121,533 2,880,565 3,924,805
独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門 11,037,217 3,055,867 7,981,349 7,390,855
日本郵政株式会社 9,525,259 1,378,144 8,147,114 8,003,856
株式会社日本政策投資銀行 14,017,435 11,941,586 2,075,849 2,157,715
独立行政法人福祉医療機構 6,535,314 3,444,777 3,090,536 3,009,462
独立行政法人中小企業基盤整備機構 11,066,548 10,960,280 106,268 1,093,207
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構 41,670,602 34,563,078 7,107,523 3,644,563
国立大学法人東京大学 1,307,983 246,592 1,061,391 1,003,558

 なお、独立行政法人(独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門を除く。)の資産の部の合計は370兆0720億余円、負債の部の合計は356兆2889億余円、純資産の部の合計は13兆7830億余円(うち政府出資金の額は17兆2976億余円)であり、また、国立大学法人等の資産の部の合計は9兆7189億余円、負債の部の合計は2兆9081億余円、純資産の部の合計は6兆8107億余円(うち政府出資金の額は6兆0517億余円)である。

(2) 延滞債権等

 20年度末において国が資本金の2分の1以上を出資している法人のうち貸付け等を行っているもので、民間金融機関のリスク管理債権(注2) の開示基準を参考にするなどして、延滞債権等の状況を各法人において開示しているものが11法人ある。このうち、20年度末の延滞債権等の額の合計が1000億円以上のものについて、その状況を示すと次のとおりである。

破綻先債権 延滞債権 3カ月以上延滞債権 貸出条件緩和債権 合計 貸付金等残高
百万円 百万円 百万円 百万円 百万円 百万円
株式会社日本政策金融公庫 125,792 808,937 4,098 580,768 1,519,598 22,574,883
独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門 53,325 582,764 636,089 10,976,040
株式会社日本政策投資銀行 18,967 113,773 23 56,795 189,559 12,026,675
独立行政法人福祉医療機構 21,095 57,720 15,321 80,529 174,666 5,835,928
独立行政法人日本学生支援機構 190,131 48,421 88,772 327,325 5,707,186
独立行政法人住宅金融支援機構 245,330 994,395 114,936 1,767,176 3,121,839 38,522,129
 民間金融機関が、銀行法(昭和56年法律第59号)及び銀行法施行規則(昭和57年大蔵省令第10号)により開示を義務付けられているもので、以下に掲げる4区分に該当する貸出金について、その額及び合計額を開示することとなっている。


(1) 破綻先債権  元本又は利息の取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金のうち、更生手続開始の申立等の事由が発生した債務者に対する貸出金
(2) 延滞債権  元本又は利息の取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金であって、(1)及び債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として利息の支払を猶予したものを除く貸出金
(3) 3カ月以上延滞債権  元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3箇月以上遅延している貸出金((1)及び(2)を除く。)
(4) 貸出条件緩和債権  債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金((1)、(2)及び(3)を除く。)

2 損益の状況

 20年度末において国が資本金の2分の1以上を出資している法人で、当期利益金を計上しているものは173法人、当期損失金を計上しているものは28法人、損益を計上していないものは1法人である。当期利益金又は当期損失金を計上している法人のうち、翌年度繰越損失金を計上しているものが27法人であり、翌年度繰越損失金の額の合計は11兆8218億余円である。このうち、翌年度繰越損失金が1兆円以上の法人について、その状況を示すと次のとおりである。

20年度の△損失金 20年度末における翌年度繰越△損失金
百万円 百万円
株式会社日本政策金融公庫 △655,414 △1,215,224
年金積立金管理運用独立行政法人 △9,401,523 △7,872,657

 なお、独立行政法人のうち、20年度において当期利益金を計上しているものは72法人、当期損失金を計上しているものは19法人、損益を計上していないものは1法人、また、国立大学法人等のうち、20年度において当期利益金を計上しているものは90法人、当期損失金を計上している法人はない。


3 国からの補助金等、受託収入及び政府出資額の状況

 20年度末において国が資本金の2分の1以上を出資している法人に対して、事務及び事業を実施するために交付された国からの補助金等、受託収入及び政府出資額は28兆9177億余円である。
 このうち、政府関係機関及びその他の法人に対する国からの補助金等、受託収入及び政府出資額の状況は、次のとおりである。

 区分 政府関係機関 その他の法人
百万円 百万円
補給金 34,312 562,572
補助金 374 491,036
交付金 3,316,571
受託収入 116,510
政府出資額 11,540,418 3,233,111
合計 11,575,105 7,719,801

 また、独立行政法人(独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門を除く。)及び国立大学法人等に対する国からの補助金等、受託収入及び政府出資額の状況は、次のとおりである。

 区分 独立行政法人 国立大学法人等
百万円 百万円
施設整備費補助金 90,842 143,021
運営費交付金 1,586,122 1,181,333
その他の補助金等 1,060,954 53,485
受託収入 228,754 60,924
政府出資額 5,217,441
合計 8,184,115 1,438,765