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  • 平成29年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要

第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要


第4 債権及び債務

1 債権

平成29年度債権現在額総計算書における債権の年度末現在額は、次のとおりである。

区分 29年度末現在額(千円) 28年度末現在額(千円) 差引き増△減(千円)
歳入 6,915,276,567 7,126,722,890 △211,446,323
歳入外 44,383 82,964 △38,580
積立金 111,464,931,016 109,111,900,846 2,353,030,170
資金 110,197,996,846 110,887,881,450 △689,884,603
228,578,248,813 227,126,588,152 1,451,660,661

平成29年度末現在額を前年度末現在額と比べると、1兆4516億6066万余円増加している。

増加したもの及び減少したもののうち主なものは、次のとおりである。

区分 会計 増加額△減少額(千円)
歳入 一般会計 特別会計整理収入 △98,330,781
  年金特別会計    
 
国民年金勘定
保険料収入 △110,728,812
積立金 年金特別会計    
 
厚生年金勘定
運用寄託金債権 2,308,028,768
資金 一般会計 各税受入金債権 989,636,160
  外国為替資金特別会 円貨貸付金債権 △238,736,259
  財政投融資特別会計    
 
財政融資資金勘定
政府関係機関貸付金債権 △571,352,647
    地方公共団体貸付金債権 △1,217,665,282
    特別法人貸付金債権 417,551,641

2 債務

平成29年度一般会計国の債務に関する計算書及び各特別会計債務に関する計算書における債務の年度末現在額の合計は、次のとおりである。

種別 29年度末現在額(千円) 28年度末現在額(千円) 差引き増△減(千円)
予算総則で債務負担の限度額が定められているものに係る債務負担額 165,005,501 107,580,145 57,425,356
歳出予算の繰越債務負担額 3,748,509,759 4,319,228,184 △570,718,424
財政法第14条の2第1項の規定に基づく継続費による債務負担額 301,898,550 346,875,810 △44,977,260
財政法第15条第1項の規定に基づく国庫債務負担行為 8,687,935,663 8,166,384,760 521,550,902
財政法第15条第2項の規定に基づく国庫債務負担行為 24,869,138 37,653,602 △12,784,464
法律、条約等で債務の権能額が定められているものに係る債務負担額(公債及び借入金に係るものを除く。) 230,458,370 230,458,370
公債 959,202,605,230 934,963,374,847 24,239,230,382
内国債
959,202,519,010 934,963,276,936 24,239,242,073
外国債(注)
86,220 97,911 △11,690
借入金 53,849,808,306 54,419,953,133 △570,144,827
一時借入金 172,996,000 172,996,000
政府短期証券 74,648,930,000 82,239,200,000 △7,590,270,000
他会計への繰入未済金(他会計への繰戻未済金を含む。) 4,149,197,296 4,261,307,821 △112,110,525
予算総則で保証及び損失補償の限度額が定められているものに係る保証及び損失補償の債務負担額 42,950,739,470 43,643,420,884 △692,681,413
1,148,132,953,287 1,132,504,979,191 15,627,974,095

(注) 外国債は明治32年から昭和38年までの間に発行された英貨債、米貨債及び仏貨債で、既償還未払額があり、起債地の法令等に時効の規定がないなどのため、国の債務として残っている。

債務の29年度末現在額を前年度末現在額と比べると、増加したものは、公債、財政法第15条第1項の規定に基づく国庫債務負担行為等である。また、減少したものは、政府短期証券、予算総則で保証及び損失補償の限度額が定められているものに係る保証及び損失補償の債務負担額、歳出予算の繰越債務負担額、借入金等である。

公債について29年度末現在額を前年度末現在額と比べると、年度中に増加した額は160兆7961億6584万余円、減少した額は136兆5569億3546万余円で、差引き24兆2392億3038万余円増加している。なお、公債の発行の特例に関する特別の法律により発行したもの及びこの借換えに係るものは、差引き23兆6211億4058万余円増加している。

年度中に増加したもの及び減少したもののうち主なものは、次のとおりである。

増加したもの 減少したもの
区分 金額(千円) 区分 金額(千円)
借換発行したもの 109,209,878,610 借換発行したものを償還したもの 89,963,583,651
公債の発行の特例に関する特別の法律により発行したもの 27,103,186,450 公債の発行の特例に関する特別の法律により発行したものを償還したもの 22,640,918,550
財政融資資金の運用の財源に充てるために財政投融資特別会計(財政融資資金勘定)の負担において発行したもの 11,963,912,850 財政融資資金の運用の財源に充てるために財政投融資特別会計(財政融資資金勘定)等の負担において発行したものを償還したもの 13,689,485,786
財政法第4条第1項ただし書の規定により発行したもの 7,315,497,750 財政法第4条第1項ただし書の規定により発行したものを償還したもの 5,611,359,700
原子力損害賠償・廃炉等支援機構国庫債券を発行したもの 4,500,000,000 東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法により発行したものを償還したもの 2,288,269,350

また、借入金について29年度末現在額を前年度末現在額と比べると、年度中に増加した額は40兆9653億3474万余円、減少した額は41兆5354億7957万余円で、差引き5701億4482万余円減少している。年度中に増加した主なものは、民間金融機関からの借入れ30兆5741億3700万円であり、減少した主なものは、民間金融機関への償還29兆8951億4925万円である。

なお、29年4月の外国貨幣換算率の変更(注)等に伴い増加した債務はなく、減少した債務は4843億4326万余円である。

(注)
外国貨幣換算率の主な変更
米貨1ドル120円→110円
英貨1ポンド185円→155円
欧州連合貨1ユーロ137円→122円
カナダ貨1カナダ・ドル97円83円