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  • 昭和24年度|
  • 第5章 不当事項|
  • 第2節 所管別事項|
  • 第11 電気通信省|
  • (電気通信事業特別会計(通信事業特別会計電気通信勘定を含む。)|
  • 工事

工事の進ちよくがは行し、その完成が著しく遅延したもの


(564)−(565) 工事の進ちよくがは行し、その完成が著しく遅延したもの

 電信、電話の重要幹線は、線路の敷設、中継所、局舎、官舎の新築及び中継所局内装置工事等の各関連工事が、全部完成しなければ開通に至らないものであるから、各工事担当部門は連絡を十分にしてできるだけ一連工事の同時完成を図るべきであるのに、施工がは行し早期に完成した部分が利用されないで、多額の投資を長期間休眠させ、完成施設の補修のため更に不経済な支出をしたものが左のとおりある。

(564)  豊中、姫路間搬送電話線路及び中継所工事は、昭和21年に23年度末までに完成することを目途として計画し、電気通信省施設局と近畿電気通信局で分担、着工したもので、豊中、姫路間亘長86キロメートル1の間に38対(亘長68キロメートル9)及び54対(17キロメートル2)搬送ケーブル2条を敷設し、その間に豊中、箕谷、姫路の3中継所を設けるものであるが、着工以来満4年余にわたり工事を施行したが、まだ開通に至らないばかりでなく、箕谷中継所局舎及び官舎は、21、22両年度に工費2,330,880円で新築したが、未使用のまま放置していたので腐朽はなはだしく使用不能のため、25年2月3,140,000円で全面的に改修工事を行つている状況である。

(565)  大阪、和歌山間市外電話線路亘長71キロメートル2は、電気通信省施設局建設部で昭和24年10月工事費94,866,986円をもつて完成したものであるが、その線端である和歌山電話局の局内装置工事が一部工事材料の未着のため工事不能であることと、当初計画に考慮していなかつた通話減衰損のため線路途中に中継器を設置しなければ通話不能であることにより、未開通のまま遊休化している。