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  • 昭和24年度|
  • 第5章 不当事項|
  • 第2節 所管別事項|
  • 第12 労働省

(労働者災害補償保険特別会計)


(労働者災害補償保険特別会計)

 本特別会計の昭和24年度決算は2億9千5百余万円の収入超過となつているが、これに収納未済額及び積立金を加算し翌年度繰越未経過保険料及び支払備金を控除すると結局25億4百余万円の欠損となる。
 このように欠損を生ずるに至つたのは主として災害増加に件う保険金の増こうに因るものであつて、各業種別に見て保険料と支払補償費との間に不均衡があり、特に石炭鉱業、沖仲仕業、林業等においてこれがはなはだしかつたため24年8月及び25年4月保険料率の調整を行つた経緯もあるが、なお収支のつぐなわないものがあるので更に実状にそくした保険料率の改訂が望ましい。なお、本特別会計の保険料の徴収においては賃金総額のは握が不十分のため保険料の徴収不足をきたしている事例が左のとおり少くない。