出納職員に対する検定

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第１　出納職員に対する検定

昭和２５年１２月から２６年１１月までの間に、出納職員が現金又は物品を亡失き損した事実につき所管庁から報告を受理したものは、繰越分を含め６，２８４件２，２９３，７１０，４７０円で、これに対し弁償責任の有無を検定したものは５，６０１件１，４２６，６３９，８３９円で、その所管別内訳は左のとおりである。
　なお、検定未済件数は６８３件８６７，０７０，６３０円であるが、その大部分は所管庁との間に照会中の案件である。

　前表の有責任と検定した６３件は、いずれも現金の亡失に対するもので、その内訳は、出納職員の犯罪に因るもの４７件２０，２１３，００６円、出納職員が善良な管理者の注意を怠つたことに因るもの１６件３６４，９４７円である。
　現金については、大蔵省における収入金、郵政省における繰替払現金、労働省における前渡資金について部内職員の犯罪に因るもの等が目立つ状況である。
　物品については、有責任と検定したものはないが、農林省における食糧、薪炭等、郵政省における切手類、供用物品等の亡失き損が依然多く、その原因のおもなものは、盗難、火災、風水害等で、その処置、対策については各庁関係責任者に対し特に注意を促している。