ページトップ
  • 昭和26年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項|
  • 第11 電気通信省|
  • 不当事項|
  • (電気通信事業特別会計)|
  • 工事

予定価格の算出を誤りひいて工事費が高価に当つているもの


(912) 予定価格の算出を誤りひいて工事費が高価に当つているもの

(款)事業支出 (項)業務費

 電気通信省電気通信研究所で、昭和26年11月関東電気工事株式会社西部支社に請け負わせた第4号館2次配線工事の代金として1,116,900円を支出したものがある。
 右は、工事の予定価格の積算に当り、担当者の繁忙を理由として工事代金の見積を前記業者に依頼し、業者の算出した1,123,000円を十分に検討することなくそのまま予定価格として採用し、前記会社外3会社の指名競争入札に付したものである。しかるに、右予定価格はゴム絶縁電線、電線管等の所要量及び労力歩掛等が過大に計上されており、本院の指摘により同所において再積算したところ、適正な概算工事費は725,387円となり、もしこれを基準として競争手続をとつたとすれば、前記請負代金は相当減額することができる余地があつたものと認められる。
 又、本件工事については、前記工事費の外に官給材として38平方ミリメートルゴム絶縁電線外9点帳簿価格141,132円のものを交付しているが、そのうち本工事に使用したのは1吋電線管外2点5,045円のものであり、残余の38平方ミリメートルゴム絶縁電線外6点136,087円のものは過大に交付したものである。