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  • 昭和26年度|
  • 第3章 政府関係機関の会計|
  • 第2節 各政府関係機関別の不当事項及び是正事項|
  • 第1 日本専売公社|
  • 不当事項|
  • 工事

塩倉庫を不適当な場所に新築したもの


(1162) 塩倉庫を不適当な場所に新築したもの

(款)日本専売公社事業費(項)塩事業費

 日本専売公社東京地方局で、昭和26年1月、株式会社藤田組に請け負わせた塩倉庫新築その他工事の代金として41,500,000円(うち25年度分12,570,000円、外に支給材料7,678,975円)を支払つたものがある。
 右は、東京都墨田区横川橋1丁目所在の戦災で焼失した木造平家建2棟の塩倉庫の復旧として新築したものであるが、同地は塩を海送により受ける場合は隣接の大横川は干潮時には水深が浅く、満潮時には水面と橋けたとの間隔が狭あいではしけの効率が悪く、このような土地に塩倉庫を新築したのは経済的見地から不適当であつたと認められる。
 現に、右倉庫は、11月完成したが塩倉庫として利用されず、27年7月に至りこれをたばこ倉庫に改装する工事を開始したものであつて、このため前記工事のうち少くとも約200万円に相当する部分は撤去されたり不用となつたりしている。