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  • 昭和27年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第9 農林省|
  • 不当事項|
  • (一般会計)|
  • 工事

工事を請け負わすにあたり所要のダイナマイトを高価に見積ったもの


(600) 工事を請け負わすにあたり所要のダイナマイトを高価に見積ったもの

 (組織)農林本省 (項)開拓事業費

 仙台農地事務局で、昭和27年6月から28年2月までの間に三幸建設工業株式会社に請け負わせた白河矢吹開拓建設事業羽鳥貯水池築造第1期ほか12工事について、工事用ダイナマイトの価格の見積が高価であったためひいて請負代金が約334万円高価に当っていると認められる。

 右は、総工事費を152,466,000円と見積り、随意契約により同会社に152,196,000円で請け負わせたものであるが、工事用ダイナマイトについては、新桐印ダイナマイト総量30,323キログラム(1,347.7箱)の価額を10箱以上30箱未満の少量を購入する際の小売価格キログラム当り437円を適用して総額13,251,151円としたものであるが、本件のように多量を使用する場合は、当然50箱以上を購入する際の小売価格のキログラム当り326円58を適用すべきであり、これに比べ本件は著しく高価となり、現に、請負人もこの価格で購入している状況である。

 いま、仮に本件ダイナマイトをキログラム当り326円58で計算したとすれば、総額9,902,885円となり、本件は約334万円高価に当っている。