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  • 昭和28年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第7 農林省|
  • (国有林野事業特別会計)|
  • 不当事項|
  • 工事

工事の出来高が不足しているもの


(1873)−(1875) 工事の出来高が不足しているもの

(項)伐木造林事業費

 函館、長野両営林局で施行した林道新設工事のうち、出来高が不足しているのに現場監督ならびに検収不十分なため、設計どおり完成したものとして経理し工事費の全額を請負人に支払ったものが左のとおり3件2,298,898円ある。

営林局 工業 請負人 着工年月
完成年月
工事費 出来高不足額

年月

(1873) 函館 落部林道延長線新設 函館森林土建株式会社 28,5
〃9
7,021,651 596,543
自動車道延長2,000メートルの新設にあたり、橋台および法留の練積石垣363平米は裏込コンクリート平米当り0.3立米総量108立米を施行したこととしているが、実際は橋台は平米当り0.2立米、法留は平米当り0.1立米で総量44立米を施行したにすぎず64立米が不足し、また、裏込砂利は平米当り0.2立米総量72立米を施行したこととしているが、実際は全く施行していない。
 
(1874) 長野 砂ヶ瀬林道新設 長野県渡辺某 28,5
29,3
16,918,335 1,155,191
自動車道延長3,107メートルの新設にあたり、路側練積石垣4,326平米は平米当り胴込コンクリート0.15立米総量648立米、裏込れき0.41立米総量1,773立米を施行したこととしているが、実際は平米当り胴込コンクリート平均0.11立米総量467立米、裏込れき0.33立米総量1,427立米を施行したにすぎずコンクリート181立米、れき346立米が不足している。
 
(1875) 芦島林道新設 長野県松本某 28,7
〃12
7,918,524 547,164
自動車道延長2,988メートルの新設にあたり、路側練積石垣1,389平米は胴込コンクリート平米当り0.17立米総量236立米を施行したこととしているが、実際は半量程度を施行したにすぎず118立米が不足し、また第1橋りょうの橋台の練積石垣は24平米を施行したこととしているが、実際は19平米を施行したにすぎない。
 
31,858,510 2,298,898