ページトップ
  • 昭和29年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第8 農林省|
  • (国有林野事業特別会計)|
  • 不当事項|
  • 物件

国有林野の売渡にあたり関係職員が不正に利得したもの


(1976) 国有林野の売渡にあたり関係職員が不正に利得したもの

 帯広営林局で、昭和28年10月、随意契約により河東郡士幌村に対し、同村所在の不要存置国有林野5町を学校敷地等に用途を指定して31,160円で売り渡しているが、関係職員が村長と共謀してその一部を処分し、400,000円を不正に利得したものがある。
 右は、学校敷地等として同村に貸付中の原野3町5反および杉原某ほか3名に貸し付けていた畑8反に原野7反を加え5町を一括して不要存置林野に組み替え、28年10月、同村に学校敷地等に用途を指定のうえ前記価額で売り渡したものである。しかして、同村は、29年5月、畑地のうち700坪を帯広市中原某に宅地として100,000円で売り渡したこととしているが、実際は、本件処分に関係した帯広営林局庶務課長庄内某ほか1名が村長と共謀して元の借地人に500,000円で売り渡し、うち100,000円を同村に支払い、400,000円を右職員が取得したものである。