ページトップ
  • 昭和30年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第8 通商産業省

(中小企業信用保険特別会計)


(中小企業信用保険特別会計)

 昭和30年度決算額は、歳入32億3千9百余万円、歳出4億5千6百余万円で、差引27億8千2百余万円の歳入超過となっているが、これに収納未済保険料を加算し、支払備金、未経過保険料、基金および積立金を控除すると、結局1億9千3百余万円の損失となり、これを前年度の利益1千2百余万円に比べると2億5百余万円の利益減となっている。
 本院において31年中、前年に引き続き保険事故の内容および支払保険金の当否に重点を置いて検査した結果、金融機関から中小企業者に貸し付けた資金が当該金融機関その他の金融機関の旧債権の回収に充てられたりまたは運転資金、設備資金に使用されていないものなどに対し保険金を支払っているものが少なくない。