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  • 昭和30年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第10 郵政省

(簡易生命保険及郵便年金特別会計)


(簡易生命保険及郵便年金特別会計)

 簡易生命保険は、昭和30年度において新契約が保険料で14億4千7百余万円成立していて、同年度末現在契約高は保険金額で1兆1743億9千2百余万円に達している。30年9月から簡易生命保険約款を改正して保険料引下を実施したが、このため新契約1件当り保険料は462円で、前年度の478円に対し3.3%減少となり、保険金額74,607円は前年度7,2448円に対し2.9%増加している。
 30年度新契約の付加率平均は21.2%で、前年度19.5%より1.7%の増加を示しているが、これは付加率を引き上げたことによるもので、このため保有総契約付加率平均も19.7%となり、前年度の19.4%に比べ0.3%上昇している。これに対し30年度の事業費率は27.4%で前年度の28.6%に比べ1.2%の減少となり、付加損は7.7%で前年度の9.2%に比べ1.5%縮少している。
 30年度歳入歳出差引過剰金は581億1千9百余万円で、これは積立金に組み入れることとしているが、同年度契約準備金編入額は587億7百余万円であるので5億8千7百余万円の赤字決算となっている。