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  • 昭和31年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第9 郵政省

(郵便貯金特別会計)


(郵便貯金特別会計)

 郵便貯金は、昭和31年度において1152億4千3百余万円の純増加をあげ、年度末現在の貯金総額は6425億1百余万円となっている。
 本特別会計の本年度欠損金は52億2千9百余万円で、前年度からの繰越欠損金を加えると欠損金総額は247億1千6百余万円に達する。
 郵便貯金資金平均預託高に対する収入の割合は6.06%で、資金コストは6.96%(利子率4.12%、経費率2.84%)であるから0.90%の逆ざやとなっていて前年度の1.05%に比べ0.15%縮少している。これは、定額郵便貯金の預入が多かったため利子率が前年度の4.03%に比べ0.09%上昇しているが、他面、貯金総額の著増に対し事業経費の増加が少なかったことにより、経費率が前年度の3.15%に比べ0.31%低下したことによるものと認められる。