ページトップ
  • 昭和32年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第6 農林省|
  • (国有林野事業特別会計)|
  • 不当事項|
  • 工事

工事が粗漏または出来高不足となっているもの


(410)−(412) 工事が粗漏または出来高不足となっているもの

(項)事業費

 青森、秋田両営林局で施行した林道改良または新設工事のうち、施行が粗漏となっていたりまたは出来高が不足しているのに現場監督および検収が不十分なため設計どおり完成したものとして工事費の全額を請負人に支払ったものが左のとおり3件929,858円ある。

営林局 工事 請負人 着工年月
完成年月
工事費 粗漏または出来高不足額

(410)

青森

赤石川林道第一工区改良

日本林業土木株式会社
年月
32.9
33.2

2,680,000

321,935
林道延長3,000メートルの改良にあたり、練積石垣578平米は胴込コンクリート平米当り0.2立米総量115立米を施行したこととしているが、実際は平米当り平均0.16立米総量91立米程度を施行したにすぎず、うち128平米は施行が厳寒期であったのに養生が十分でなかったためコンクリートが凍結し強度が弱くなっているなど施行が粗漏で工事の目的を達していない。
右に対し、当局は請負人の負担において749,640円で手直しした旨報告があった。
 
(411) 秋田 中島台林道白雪川支線新設 日本林業土木株式会社 32.6
〃12
4,418,202 271,139
自動車道延長1,720メートルの新設にあたり、敷砂利978立米は原石を破砕して敷ならししたこととしているが、実際は敷砂利のうち210立米は破砕しない原石をそのまま使用しているなど出来高が不足している。
右に対し、当局は請負人の負担において工事費409,160円で手直しした旨報告があった。
 
(412) 屋布林道小長滝支線新設 新東和建設株式会社 32.5
〃10
4,786,162 336,784
自動車道延長1,240メートルの新設にあたり、路側練積石垣507平米は胴込コンクリート平米当り0.2立米または0.3立米総量115立米を施行したこととしているが、実際は胴込コンクリート平米当り0.1立米総量50立米程度を施行したにすぎず64立米が不足している。
右に対し、当局は請負人の負担において工事費486,426円で補強する旨報告があった。
 
11,884,364 929,858