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  • 昭和32年度|
  • 第3章 政府関係機関の会計|
  • 第2節 各政府関係機関別の不当事項|
  • 第3 日本電信電話公社|
  • 不当事項|
  • 不正行為

職員の不正行為により日本電信電話公社に損害を与えたもの


(498)−(500) 職員の不正行為により日本電信電話公社に損害を与えたもの

 日本電信電話公社関東電気通信資材配給局ほか2箇所で、昭和30年4月から33年4月までの間に、関係職員により支払資金、収入金または工事材料品をほしいままに領得されたものが左のとおり3件現金1,396,549円、4号A自動卓上電話機231個ほか3点評価額2,639,261円計4,035,810円(うち33年9月末現在補てんされた額536,438円)ある。

所名 不正行為をした職員 不正行為期間 不正行為金額 補てんされた額
(33,9,30現在)

(498)

関東電気通信資材配給局

庶務課
出納員
社員
 佐野某
年月
30.5から
33.4まで

807,111

171,000
同人が給与の計算および支払事務に従事中、基準給与簿等の作成にあたって給与を付増ししたり所得税等の控除額を正当額より少額に記載するなどの方法により実際支払額との差額を領得したものである。
(499) 関東電気通信局管内 笠間
 電報電話局
業務課
出納員
社員
 高野某
30.9から
32.8まで
589,438 345,438
同人が電話料金の調定、収納等の事務に従事中、領収済通知書、支払請求書を破棄するなどの方法により電話料金を出納補助役に払い込まないで領得したものである。
(500) 近畿電気通信局管内 大阪木津地区
 電話局築港分局
庶務係
社員
 野崎某ほか1名
30.4から
32.8まで
4号A自動卓上電話機231個ほか3点評価額

2,639,261

20,000
野崎某が材料の受払事務に従事中、構内交換電話の増設事務に従事していた機械課社員北岡某と共謀して物品要求兼受領書の数量を付増しするなどの方法により電話機および電線類を領得したものである。
1,396,549ほかに4号A自動卓上電話機等
評価額

2,639,261

536,438