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  • 昭和37年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 各機関別の事項

雇用促進事業団


第19 雇用促進事業団

 雇用促進事業団の昭和37事業年度末資本金は161億1118万余円(うち政府出資151億9320万余円)で、前事業年度末に比べて71億3000万余円増加している。
 37事業年度における一般業務のおもなものは、移転就職者用宿舎の建設6,116戸56億4177万余円、職業訓練の実施延17,475人13億4102万余円および福祉施設設置資金の貸付け20億円の計画に対し、実績は移転就職者用宿舎の建設4,252戸(うち工事中のもの3,508戸)14億8148万余円、職業訓練の実施延14,861人13億2348万余円および福祉施設設置資金の貸付け1億9817万円(貸付決定額20億円)で、このうち移転就職者用宿舎の建設が計画額を下回っているのは、事業年度末近くの38年2月にいたり炭鉱離職者特別対策として5,000戸分が新たに追加されたなどのため大部分の工事が翌事業年度に繰り越されたことによるものである。

 炭鉱離職者援護業務のおもなものは、労働者用簡易宿舎の建設900戸5億6124万余円、移住資金の支給13億4712万余円、住宅確保奨励金の支給7億4283万余円および雇用奨励金の支給4億1751万余円の計画に対し、実績は労働者用簡易宿舎建設用地の買収1億4196万余円、移住資金の支給10億7554万余円、住宅確保奨励金の支給1億2648万円および雇用奨励金の支給1億0733万余円で、いずれも実績が計画を下回っているのは、労働者用簡易宿舎の建設については38年2月に新たに計画されたこと、また、その他の業務については炭鉱離職者の雇用が低調であったことなどによるものである。

 これらの事業資金は、一般業務については政府出資金68億8779万余円、政府交付金13億4896万余円、資金運用部資金の借入金2億円等のうちから、また、炭鉱離職者援護業務については政府交付金10億7191万余円、国庫補助金6億8698万余円、石炭鉱業合理化事業団交付金6億6238万余円等のうちからそれぞれ充当している。

 37事業年度の損益は、一般業務にかかる会計(一般会計)においては、事業収益16億9519万余円、事業外収益5901万余円計17億5420万余円に対し、事業費用18億2857万余円、事業外費用228万余円計18億3085万余円で、差引き7665万余円の損失となっており、前事業年度に比べて収益で7億0798万余円、費用で7億0617万余円増加し、180万余円の損失減少となっている。また、炭鉱離職者援護業務にかかる会計(特別会計)においては、事業収益19億1090万余円、事業外収益1462万余円計19億2552万余円に対し、事業費用16億2161万余円、事業外費用185万余円計16億2347万余円で、差引き3億0205万余円の利益となっており、前事業年度に比べて収益で3億2997万余円、費用で2億1602万余円増加し、1億1395万余円の利益増加となっている。

 なお、会計経理事務の執行にあたり、その処理に適正を欠くものが多数見受けられる現状にかんがみ、第4節(4)記載のとおり38年10月改善の意見を表示した。