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  • 昭和42年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 各機関別の事項

私立学校振興会


第27 私立学校振興会

 私立学校振興会の昭和42事業年度末の資本金は158億4911万余円(全額政府出資)で、前事業年度末に比べて15億円増加している。

(事業概要について)

 42事業年度の貸付計画は310億円で、これに対し貸付契約額は288億4004万円となっており、この原資については、政府出資金15億円、資金運用部資金の借入金215億円、簡易生命保険及郵便年金積立金の借入金30億円、私立学校教職員共済組合からの借入金21億5600万円および貸付回収金等6億8404万円を充当している。

 貸付契約額を貸付種類別にみると、一般施設費112億6265万円、大学生増員施設費97億7340万円、既往債務弁済費34億9900万円、理工系学生増募施設費32億4970万円、経営費7億9135万円等である。

 貸付条件については、一般施設費および大学生増員施設費の貸付期間を7年または12年以内から20年以内に、理工系学生増募施設費の貸付期間を17年以内から25年以内にそれぞれ延長するなどの改正を行なっている。

 貸付契約額から回収額35億6999万余円および滞貸償却額277万余円を差し引いた年間純増加額は252億6727万余円であり、事業年度末貸付残高は824億1750万余円となっている。

 42事業年度末において弁済期限を6箇月以上経過した元金延滞額は9398万余円(うち1年以上延滞のもの7425万余円)で、前事業年度末に比べて2956万余円(1年以上延滞のもの1455万余円)増加している。

 このほか、42事業年度において、私立学校教職員共済組合に対し2億6162万余円、財団法人私学研修福祉会に対し1億7722万円計4億3884万余円の助成金を交付している。

(損益について)

 42事業年度においては、貸付金利息41億2699万余円等の利益42億1742万余円、借入金利息32億0865万余円等の損失33億3601万余円で、差引き利益金8億8141万余円となっている。