ページトップ
  • 昭和44年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の事項|
  • 第3 厚生省|
  • 不当事項|
  • 補助金

国民健康保険調整交付金の交付にあたり交付額が過大になったもの


(7) 国民健康保険調整交付金の交付にあたり交付額が過大になったもの

会計名および科目 一般会計(組織)厚生本省(項)国民健康保険助成費
部局等の名称 北海道ほか8県
交付の根拠 国民健康保険法(昭和33年法律第192号)
交付先 市町13
交付金交付額の合計 940,846,000円

 上記の13市町に対して交付金940,846,000円を交付するにあたって、調査が十分でなかったため、交付額23,005,000円が過大になっている。
 これは、北海道ほか23県およびその管内の市町村のうち132市町村(交付金交付額3,768,467,000円)について検査した結果である。
 いま、これを交付先ごとに掲げると別表のとおりである。

(説明)
 この交付金は、国民健康保険の財政を調整するため、国民健康保険事業を行なう市町村に対して交付されるもので、その交付額は、被保険者の所得を考慮して算定する収入額が、療養の給付等に要する費用の額を考慮して算定する需要額に満たない額等を基準として算定されることになっている。
 しかして、交付額の算定の適否について検査したところ、前記の13市町では、交付の申請にあたり、収入額算定の基礎となる被保険者等の所得額を誤って正当額より少なく計算するなど交付金の額を過大に算定していた。これに対し、前記の道県が行なった調査が十分でなかったため、23,005,000円が過大に交付されている。

道県名 交付先 交付済額 正当交付額 交付斉額と正当交付額との差額

北海道

苫小牧市
千円
24,221
千円
23,520
千円
701
岡山県 岡山市 77,646 70,059 7,587
広島県 広島市 497,835 497,207 628
徳島県 美馬郡貞光町 14,006 13,456 550
高知県 中村市 27,485 26,823 662
福岡県 山門郡瀬高町 13,545 12,743 802
佐賀県 佐賀市 57,469 53,052 4,417
 同 唐津市 38,046 37,652 394
 同 多久市 23,940 23,040 900
 同 東松浦郡呼子町 10,923 10,163 760
長崎県 諌早市 45,899 45,538 361
大分県 大分市 58,172 53,314 4,858
 同 別府市 51,659 51,274 385
 計 940,846 917,841 23,005