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  • 昭和44年度|
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貨物通路橋工事の施行にあたり、防水工を設計と相違して施工したもの


(151) 貨物通路橋工事の施行にあたり、防水工を設計と相違して施工したもの

科目 (工事勘定)(項)一般線路増設等施設費
部局等の名称 岐阜工事局
工事名 浜松駅貨物設備改良西地区路盤その他その1工事(貨物通路橋その他)
工事の概要 貨物設備地域内における東海道本線と貨物線との立体交差のため貨物通路橋を新設するもの
工事費 210,813,412円(45年3月末出来高135,007,725円)
請負人 株式会社奥村組
契約 昭和44年3月 指名競争契約
出来形検査 昭和44年8月〜45年3月 4回
支払 昭和44年9月〜45年4月 4回(44年度分支払額121,490,000円)

 この工事は、監督および検査が適切でなかったため、ボックス型貨物通路の防水工(45年3月末出来高4,009,900円)の施工が設計と相違し、防水工の効果が低くなっていると認められる。

(説明)
 この工事の設計書によると、貨物通路鉄筋コンクリート防水工A(通路側壁)2,855m2 および同B(通路上床版)1,225m2 は、厚さ20mmおよび30mmの防水モルタルを施工することになっていた。
 しかし、実地検査の際、467箇所(防水工Aの部分で260箇所および同Bの部分で207箇所)を調査したところ、モルタルの厚さが設計に比べて不足している箇所が417箇所(248箇所および169箇所)あり、このうち設計の厚さに比べて10mm以上不足している箇所が199箇所(125箇所および74箇所)ある状況で、防水工の効果が低くなっていると認められる。