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  • 昭和52年度|
  • (別掲)特に記述を必要と認めた団体の団体別の決算(第1章 第7節 第4関係の分)

中小企業振興事業団


(28) 中小企業振興事業団

 この事業団は、中小企業の経済的社会的存立基盤の変化に対処し、中小企業構造の高度化を促進するために必要な指導、資金の貸付け等の事業を総合的に実施するとともに、中小企業の経営管理の合理化及び技術の向上を図るために必要な研修、指導等の事業を併せて行うことにより、中小企業の振興に寄与することを目的として設置されているもので、52事業年度末現在の資本金は3986億9951万余円(全額国の出資)となっている。
 52事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額2561億5192万余円、支出では、支出決定済額1229億1485万余円、翌事業年度への繰越額591億3923万余円、不用額892億3217万余円となっている。

 翌事業年度への繰越額の主なものは貸付金(予算現額2229億4722万余円)の584億6029万余円、不用額の主なものは貸付金の884億3318万余円である。
 前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、貸付け649件760億5374万余円、貸付金回収275億4168万余円で、52事業年度末における貸付金の残高は6,952件4906億2588万余円となっている。また、この貸付金残高のうち弁済期限を6箇月以上経過した元金延滞額は12億4015万余円(うち1年以上延滞のもの6億2166万余円)となっている。

 なお、52事業年度における損益についてみると、貸付金利息等の収益317億2419万余円、支払利息等の費用314億4923万余円で、2億7495万余円の利益金を生じており、この利益金は翌事業年度に積立金として積み立てられている。また、52事業年度末における借入金の残高は444億6429万余円(市中金融機関及び都道府県からの借入金)、中小企業振興債券の発行残高は1848億5910万円となっており、積立金の残高は6億2874万余円となっている。