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  • 昭和52年度|
  • (別掲)特に記述を必要と認めた団体の団体別の決算(第1章 第7節 第4関係の分)

公害防止事業団


(30) 公害防止事業団

 この事業団は、工場等の事業活動に伴う大気の汚染、水質の汚濁等による公害が著しく又は著しくなるおそれがある地域における公害の発生を防止するため、必要な施設を設置する資金を貸し付ける貸付事業と共同公害防止施設、工場移転用地等を造成建設し譲渡する造成建設事業とを行い、生活環境の維持改善及び産業の健全な発展に資することを目的として設置されているもので、52事業年度末現在の資本金は4億円(全額国の出資)となっている。
 52事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額1366億1476万余円、支出では、支出決定済額1232億6654万余円、翌事業年度繰越額79億6947万余円、不用額67億5472万余円となっている。
 翌事業年度繰越額の主なものは、造成建設費(支出予算現額297億2484万余円)の67億0907万余円、貸付金(同575億3880万円)の12億6040万円、不用額の主なものは、貸付金の32億7050万円、造成建設費の21億8778万余円である。

 前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、貸付事業では、貸付け221件372億8150万円、貸付金回収468億6171万余円で、52事業年度末における貸付金の残高は2,643件2905億3555万余円となっていて、このうち弁済期限を6箇月以上経過した元金延滞額は10億5486万余円(うち1年以上延滞のもの5億6584万円)となっており、また、造成建設事業では、共同福利施設、工場移転用地等を完成して譲渡したもの17件178億0360万余円、譲渡元金収入49億3530万余円で、52事業年度末における割賦譲渡元金の残高は807億9567万余円となっている。
 なお、52事業年度における損益についてみると、貸付金利息収入等の収益、借入金利息等の費用ともに342億2865万余円となっている。また、同事業年度末における借入金の残高は4088億7943万余円(全額資金運用部資金からの借入金)となっている。