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  • 昭和53年度|
  • 第2章 所管別又は団体別の検査結果|
  • 第1節 所管別の検査結果|
  • 第10 郵政省|
  • 不当事項|
  • 物件

レターファイル等の購入価額が著しく高価となっているもの


(74) レターファイル等の購入価額が著しく高価となっているもの

会計名及び科目 一般会計 (組織)電波研究所 (項)電波研究所
郵政事業特別会計 (項)業務費
部局等の名称 郵政省本省、東京、関東、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、東北、北海道各郵政局、仙台鉄道郵便局、電波研究所
購入物品 レターファイル44,120枚、長マット71巻、マット64枚、物品おおい103枚、シート73枚、天幕10張、封筒9,300枚、中性洗剤1,450本、水石けん80缶、ダストカート3個、石けん800個、安全ロープ5本、板目紙4,500枚、防臭剤23箱、クレンザー675本、くず入れ15個
購入価額 41,412,400円(うち昭和52年度契約分27,628,400円)
契約の相手方 有限会社渡辺商会ほか50名
契約 昭和52年5月〜53年9月 随意契約
支払 昭和52年5月〜53年10月 149回
(うち52年度支払分93回27,628,400円)

 これらの物品の不当な価格での売込みに対して適切な処置を講じないままその購入を繰り返したため、購入価額が約2830万円高価となっていると認められる。

(説明)
 これらの物品は、事業用又は庁用として上記各部局で購入したものである。
 しかして、これらの物品は、いずれも市中で一般に販売されているものであり、その購入価格と市販価格とを対比してみると、購入価格は市販価格を著しく上回っており、これを主な品目についてみると、次のとおりである。

品目 (品質・規格) 単位 本件購入単価 市販価格

レターファイル

(B5版)
 
1枚

300〜
500

60
長マット (ゴム製 0.9m×20m) 1巻 120,000〜
150,000
68,000
 〃 ( 〃 1m×20m) 120,000〜
500,000
68,000又は
70,000
マット (ゴム製 0.9m×1.72m) 1枚 47,000又は
60,000
12,000
 〃 (ビニール製 0.9m×1.8m) 45,000〜
70,000
12,000
物品覆い ( 〃 3.6m×5.35m) 50,000 21,000

 そして、これら物品の購入の経緯についてみると、前記各部局では、団体等の職員と称する者から長時間にわたり執ように物品購入の要請を受けるなど異常な状況のもとで、契約事務を行う権限を持たない郵政局経理部長等がその購入及び購入価格を約束し、これを受けて契約事務を行う権限を持っている郵政局資材部長等が、又は契約事務を行う権限を持っている会計課長等が同様に約束した上で、それぞれ価格調査を行う十分な余裕もないまま、上記団体等の職員と称する者から物品納入の依頼を受けた有限会社渡辺商会等と前記の約束した価格により契約を締結し、この種の購入を繰り返し行ったものである。

 しかし、これらの物品の購入価格は、この種物品の販売業者について調査すれば著しく高価であることが判明したと認められるのに、このような事態の再発を防止するための対策も講じないまま同様の購入を繰り返したのは、その処置当を得ないと認められる。
 いま、仮に本件物品を市販価格によって購入したとすると、その価額は13,104,700円となり、本件購入価額はこれに比べで約2830万円(うち昭和52年度分約1860万円)高価となっていると認められる。