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  • 昭和53年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 政府関係機関の収入支出決算

日本輸出入銀行


(15) 日本輸出入銀行

 この銀行は、金融上の援助を与えることによりわが国の外国との貿易を主とする経済の交流を促進するため、一般の金融機関が行う輸出入及び海外投資に関する金融を補完し又は奨励することを目的として設置されているもので、53年度末現在の資本金は9053億円となっている。
 53年度の収入支出決算についてみると、収入では収入済額2544億2400万余円、支出では、支出済額2707億5826万余円、不用額8億4032万余円となっている。不用額の主なものは支払利息(支出予算現額2666億6663万余円)の4億8413万余円である。

 上記の収入支出に係る業務実績の主なものは、貸付け742件1兆3444億0298万余円、貸付金回収6639億4788万余円、債務の保証431件188億1500万余円、減少した保証債務額108億1971万余円で、53年度末における貸付金の残高は5,634件4兆7883億9377万余円、保証債務の残高は1,225件821億1169万余円となっている。また、本年度中に弁済期限が到来するものについて期限延伸の措置が執られたものが196億5278万余円ある。
 なお、53年度における損益についてみると、貸付金利息等の利益3787億9113万余円、借入金利息等の損失3786億7551万余円で、1億1561万余円の利益金を生じており、この利益金は、インドネシア共和国の中央銀行に対する借款に係る債権繰延べ関係の経理を整理する特別勘定において生じたもので、翌年度に積立金として積み立てられている。また、同年度末における借入金の残高は3兆8873億5576万余円(資金運用部資金、外国為替資金及び一般会計からの借入金)となっており、法定準備金の残高は310億1895万余円、積立金の残高は5億5781万余円となっている。