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  • 昭和54年度|
  • 第2章 所管別又は団体別の検査結果|
  • 第2節 団体別の検査結果|
  • 第3 日本電信電話公社|
  • 不当事項|
  • 不正行為

職員の不正行為による損害を生じたもの


(136)−(140) 職員の不正行為による損害を生じたもの

会計名 (損益勘定) (建設勘定)
部局等の名称 北海道、信越、近畿各電気通信局、大分電気通信部、札幌中央電報局

 上記の5部局において、関係職員の不正行為による損害を生じたものが、次表のとおり、5件64,752,040円(うち昭和55年10月末日現在補てんされた額26,058,045円)ある。

部局等の名称 不正行為期間 損害額
昭和 年 月
(136) 北海道電気通信局
50. 5から
54.11まで

45,721,965
 本件は、上記部局において、建設部線路工事課社員門田某が旅費事務担当者(出納員)として同課職員の旅費の請求、支払及び返納の事務に従事中、架空の旅行命令簿兼旅費支給調書を作成し出納役から旅費を受領したり、旅行命令が取り消されているのに旅費を出納役に返納しなかったりなどして領得したものである。
 なお、本件損害額については、昭和55年10月末までに7,027,970円が同人から返納されている。
(137) 信越電気通信局 50.9から
55.3まで
12,750,405
 本件は、上記部局において、建設部契約課社員が旅費事務担当者(出納員)として同部職員の旅費の請求、支払及び返納の事務に従事中、架空の旅費支給調書を作成し出納役から旅費を受領したり、旅行命令の変更又は取消しに伴い旅行者から返納された旅費を受領していながら出納役に返納しなかったりなどして領得したものである。
 なお、本件損害額については、昭和55年9月末までに全額が同人から返納されている。
(138) 近畿電気通信局 53.9から
54.3まで
1,171,230
 本件は、上記部局において、経理部資金課社員が出納員として現金出納事務に従事中、旅費、通勤費等の返納金等を各部課の出納員等から受領した際に、現金出納簿に実際の受領額より過少に記帳するなどして、その差額を領得したものである。
 なお、本件損害額については、昭和55年4月、全額が同人から返納されている。
(139) 大分電気通信部 52. 2から
54.12まで
2,820,020
 本件は、上記部局において、計画課調査係長が旅費事務担当者(出納員)等として同課職員の旅費の請求、支払及び返納等の事務に従事中、架空の旅行命令書兼旅費支給調書を作成し出納役から旅費を受領するなどして領得したものである。
 なお、本件損害額については、昭和55年7月末までに全額が同人から返納されている。
(140) 札幌中央電報局 53.10から
54. 5まで
2,288,420
 本件は、上記部局において、庶務課人事係長が出納員の補助者として自動車運転免許取得費の支払事務(注) に従事中、これを免許取得者に支払わないで領得したものである。
 なお、本件損害額については、昭和54年7月、全額が同人から返納されている。
(注) 自動車運転免許取得費の支払事務 日本電信電話公社では、業務遂行上車両運転を必要とする部門の新規採用者等に対して運転免許取得の勧奨を行っており、取得後その取得に要した費用を支払うこととしている。