ページトップ
  • 昭和54年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第4債権及び債務

債務


2 債務

 昭和54年度一般会計国の債務に関する計算書及び各特別会計債務に関する計算書における債務の年度末現在額の合計は、次表のとおりである。

種別 54年度末現在額 53年度末現在額 差引き増△減

予算総則で債務負担の限度額が定められているものに係る債務負担額
千円
225,416,096
千円
207,076,975
千円
18,339,121
歳出予算の繰越債務負担額 544,965,400 264,557,207 280,408,193
財政法第14条の2第1項の規定に基づぐ継続費による債務負担額 197,149,920 149,016,006 48,133,914
財政法第15条第1項の規定に基づく国庫債務負担行為 2,499,688,480 2,426,407,405 73,281,075
財政法第15条第2項の規定に基づく国庫債務負担行為 16,350,441 9,839,479 6,510,962
法律、条約等で債務の権能額が定められているものに係る債務負担額(公債及び借入金に係るものを除く。) 100,777,433 112,079,230 △11,301,797
 公債 57,307,441,092 43,643,658,357 13,663,782,734
  内国債 57,290,879,608 43,625,651,481 13,665,228,127
  外国債 16,561,483 18,006,876 △1,445,392
   英貨債 4,768,794
(9,712,413)
3,725,224
(9,907,513)
1,043,569
(△195,100)
   米貨債 343,395
(1,761,000)
△343,395
(△1,761,000)
   仏貨債 23
(43,500)
19
(43,500)
3
  スイス貨債 8,215,080
(60,405,000)
8,391,780
(72,972,000)
△176,700
(△12,567,000)
  ドイツ貨債 3,577,586
(28,851,500)
5,546,457
(56,596,500)
△1,968,871
(△27,745,000)
借入金 10,391,192,998 8,047,842,089 2,343,350,909
短期証券 9,861,961,000, 10,658,529,000 △796,568,000
他会計への繰入未済金 264,218,232 267,499,356, △3,281,123
未納付益金 13,672,768 12,300,918 1,371,849
予算総則で保証及び損失補償の限度額が定められているものに係る保証及び損失補償の債務負担額 7,106,878,124 5,563,234,770 1,543,643,353
外国為替資金特別会計法第5条第3項の規定に基づく保証債務負担額 195,000,000 △195,000,000

88,529,711,989 71,557,040,796 16,972,671,193

 備考 外国債は邦貨換算額によるものであり、( )内で当該外貨額を示し、その単位は、英貨についてはポンド、米貨についてはドル、仏貨については旧フラン、スイス貨についてはスイス・フラン、ドイツ貨についてはドイツ・マルクである。
 54年度末現在額を前年度末現在額に比べると、公債、借入金、予算総則で保証及び損失補償の限度額が定められているものに係る保証及び損失補償の債務負担額等が増加し、短期証券、外国為替資金特別会計法第5条第3項の規定に基づく保証債務負担額、法律、条約等で債務の権能額が定められているものに係る債務負担額(公債及び借入金に係るものを除く。)等が減少している。
 公債について54年度末現在額を前年度末現在額に比べると、年度中に増加した額は13兆8960億5833万余円、減少した額は2322億7560万余円で、差引き13兆6637億8273万余円増加している。年度中に増加したもの及び減少したもののうち主なものは、次表のとおりである。

増加したもの 減少したもの
財政法第4条第1項ただし書の規定により発行したもの 7兆2169億4755万円 国際通貨基金通貨代用証券を償還したもの 1301億2700万円
昭和54年度の公債の発行の特例に関する法律第2条の規定により発行したもの 6兆4185億1995万円 戦没者等の遺族に対する特別弔慰金として交付するため発行したものを償還したもの 240億5899万余円
国際通貨基金通貨代用証券を発行したもの 1124億9500万円 戦没者等の妻に対する特別給付金として交付するため発行したものを償還したもの 228億9530万円
国際開発協会通貨代用国庫債券を発行したもの 744億8760万円 国際開発協会通貨代用国庫債券を償還したもの 212億3676万余円

 また、借入金について54年度末現在額を前年度末現在額に比べると、年度中に増加した額は8兆9531億6435万余円、減少した額は6兆6098億1344万余円で、差引き2兆3433億5090万余円増加している。年度中に増加したものは、資金運用部資金からの借入れ8兆9159億6435万余円並びに簡易生命保険及び郵便年金の積立金からの借入れ372億円であり、減少したもののうち主なものは、資金運用部資金への償還6兆6030億6878万余円である。

 なお、54年7月及び55年1月の基準外国為替相場及び裁定外国為替相場の変更等(注) に伴い債務が増加したのは1112億9108万余円、減少したのは184億3588万余円である。

(注)  基準外国為替相場及び裁定外国為替相場の変更 基準外国為替相場については、54年7月に米貨1ドル195円を206円、55年1月に同206円を225円としたものであり、裁定外国為替相場については、主なものをあげると、54年7月に英貨の1ポンド376円を418円、55年1月に同418円を491円、54年7月にスイス貨の1スイス・フラン115円を122円、55年1月に同122円を136円、54年7月にドイツ貨の1ドイツ・マルク98円を110円、55年1月に同110円を124円としたものである。