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  • 昭和55年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

都市開発資金融通特別会計


(38) 建設省所管 都市開発資金融通特別会計

 この特別会計は、地方公共団体が行う工場等の移転跡地、都市公共施設用地及び都市機能更新用地の買取りに必要な資金を貸し付けることを目的として、貸付けに関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 なお、55年5月、都市開発資金の貸付けに関する法律(昭和41年法律第20号)が改正されて、この会計に新たに都市機能更新用地の買取りに必要な資金の貸付業務が加わった。
 55年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額、収納済歳入額ともに424億3269万余円、歳出では、支出済歳出額402億3233万余円、翌年度繰越額18億円、不用額48億1893万余円となっている。
 翌年度繰越額はすべて都市開発資金貸付金(歳出予算現額240億円)の分であり、不用額の主なものは都市開発資金貸付金の37億9800万円である。
 前記の支出に係る業務実績の主なものは、工場移転跡地買取りに要する資金4件25億1300万円、都市公共施設用地買取りに要する資金42件139億5600万円及び都市機能更新用地買取りに要する資金1件19億3300万円の貸付けで、55年度末における貸付金の現在額は1338億4513万余円となっている。
 なお、55年度における損益についてみると、利子収入等の利益87億9855万余円、支払利子等の損失84億5306万余円で、3億4549万余円の利益を生じており、前年度からの繰越損失を差し引いた利益1億3747万余円が翌年度へ繰り越されている。また、55年度末における借入金の現在額は1242億8196万余円(全額資金運用部資金からの借入金)となっている。