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  • 昭和56年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

治水特別会計


(37) 建設省所管 治水特別会計

 この特別会計は、国が施行する直轄治水事業及び多目的ダム建設工事に関する経理並びに都道府県知事が施行する治水事業に係る負担金又は補助金の交付等に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているもので、治水及び特定多目的ダム建設工事の2勘定に区分して経理されている。

 (治水勘定)

 56年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額9328億9867万余円、収納済歳入額9328億8761万余円、不納欠損額102万余円、収納未済歳入額1003万余円、歳出では、支出済歳出額9245億1989万余円、翌年度繰越額267億5284万余円、不用額36億6305万余円となっている。
 翌年度繰越額の主なものは河川事業費(歳出予算現額4401億1877万余円)の171億9529万余円、不用額の主なものは、受託工事費(同299億2260万余円)の14億8077万余円及び河川総合開発事業費(同993億4452万余円)の11億1376万余円である。
 前記の支出に係る業務実績の主なものは、125河川の改修、117河川の維持修繕、14箇所の河川激甚災害対策110河川の環境整備、93河川の河川工作物関連応急対策、4箇所の流況調整、9ダムの河川総合開発及び431箇所の砂防、並びに都道府県が施行した1,794河川の改修、37箇所の河川激甚災害対策、200ダムの河川総合開発及び3,633箇所の砂防に対する補助である。

 (特定多目的ダム建設工事勘定)

 56年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額2067億3616万余円、収納済歳入額2067億2317万余円、不納欠損額37万余円、収納未済歳入額1261万余円、歳出では、支出済歳出額1940億5961万余円、翌年度繰越額163億9958万余円、不用額35億6653万余円となっている。
 翌年度繰越額の主なものは多目的ダム建設事業費(歳出予算現額1653億6519万余円)の158億1589万余円、不用額の主なものは、多目的ダム建設事業費の17億2723万余円及び受託工事費(同53億9808万円)の16億7499万余円である。
 前記の支出に係る業務実績の主なものは42ダムの建設である。
 なお、56年度末における借入金の現在額は119億6957万余円(全額資金運用部資金からの借入金)となっている。