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  • 昭和35年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の事項|
  • 第11 建設省|
  • 不当事項|
  • 補助金

災害復旧事業費の査定額を減額させたもの


(324) 災害復旧事業費の査定額を減額させたもの

 (一般会計)

 地方公共団体が施行する公共土木施設の昭和35年発生災害復旧工事の査定を了したもの(建設省査定額34,428,098,000円)に対する検査は、査定額の比較的多かつた岐阜ほか5県を選び、36年2月から3月までの間に、総工事数8,659箇所その査定額10,951,583,000円のうち3,033工事5,808,777,000円について実施した。
 その結果は、同一箇所の工事を建設省と農林省との双方でまたは建設省部内において重複して査定しているものが見受けられたほか、既存の施設が被災していないのにこれを含めて復旧することとしているなど改良工事等を施行しようとしているもの、または工事費の計算を誤ったり、工事用材料の運搬距離を過大に見込んだりしたなどのため積算が過大となっているものがあり、これらの査定工事費を適正なものに修正する必要があると認め当局に注意したところ、前記6県において次表のとおり568工事につき工事費において46,600,000円(うち実施の際設計変更予定のもの51工事6,319,000円)国庫負担金相当額33,243,000円を減額是正する旨の回答があった。
 なお、以上のほか査定の時と状況が変化したりまたは査定と関係なく別途に工事を施行済みのため災害復旧工事として施行する要がないと判明したものを注意して減額是正させたものが86工事につき工事費において22,745,000円国庫負担金相当額15,922,000円ある。

類別
県名
建設省査定額 左のうち実地検査したもの 減額させた工事費
二重査定 改良工事その他 積算過大
工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額

岐阜県

1,687
千円
3,016,403

634
千円
1,586,895

千円
2
千円
5,407

133
千円
7,902

135
千円
13,309
静岡県 809 1,353,719 476 887,894

2 181 96 8,474 98 8,655
三重県 698 1,312,731 378 954,811 4 963 1 1,325 47 9,155 52 11,443
兵庫県 2,113 2,281,251 520 973,355 2 533 1 256 99 5,066 102 5,855
和歌山県 1,624 1,838,052 510 881,409 1 88 1 60 36 3,087 38 3,235
広島県 1,728 1,149,427 515 524,413



143 4,103 143 4,103
合計 8,659 10,951,583 3,033 5,808,777 7 1,584 7 7,229 554 37,787 568 46,600