この特別会計は、外国貿易その他の対外取引において生ずる為替取引の制限その他通常の保険によって救済することができない危険を保険する制度を確立することによって、外国貿易その他の対外取引の健全な発達を図ることを目的とする貿易保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
同特別会計の元年度の歳入歳出決算、損益、借入金及び主な業務実績は次のとおりである。
1 歳入歳出決算
区分 | 元年度 | (63年度) |
(歳入) | ||
徴収決定済額 |
千円 486,235,571 |
千円 468,717,776 |
収納済歳入額 | 468,825,506 | 468,717,776 |
収納未済歳入額 | 17,410,064 | − |
(歳出) | ||
歳出予算現額 | 809,343,724 | 647,480,574 |
支出済歳出額 | 445,661,611 | 402,156,467 |
不用額 | 363,682,112 | 245,324,106 |
収納未済歳入額の主なものは雑収入(徴収決定済額426億8174万余円)の173億9682万余円である。また、不用額の主なものは、国債整理基金特別会計へ繰入(歳出予算現額4797億8886万余円)の1806億0162万余円及び保険及再保険費(同2971億9861万余円)の1530億6826万余円である。
2 損益
区分 | 元年度 | (63年度) |
利益 (うち保険料及再保険料) |
千円 (注) 492,307,279 (34,415,353) |
千円 229,000,051 (21,651,287) |
損失 (うち保険金及再保険金) |
372,463,138 (142,656,065) |
433,646,286 (164,825,625) |
利益金(△損失金) | 119,844,141 | △204,646,234 |
前年度繰越損失金 | 565,366,603 | 360,720,368 |
翌年度繰越損失金 | 445,522,462 | 565,366,603 |
(注) 利益のうちには、被保険者が保有していた発展途上国等に対する債権(債務繰延べ実施により繰り延べられた商業債権)を国が代位取得した金額1320億2768万余円等が含まれている。
3 借入金
区分 | 元年度末 | (63年度末) |
借入金現在額 (資金運用部資金) |
千円 294,100,000 |
千円 284,800,000 |
なお、この借入金は、発展途上国等の債務繰延べ実施による保険金支払の急増等に充てるためのものである。
4 主な業務実績
区分 | 元年度 | (63年度) | |
保険引受 | 件数 | 622,084件 | 470,628件 |
金額 | 18,295,158,405千円 | 8,647,436,992千円 | |
保険金支払 | 件数 | 1,777件 | 2,422件 |
金額 | 142,656,065千円 | 164,825,625千円 |