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  • 平成元年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他15団体の決算

金属鉱業事業団


(6) 金属鉱業事業団

 この事業団は、次の業務を行うことにより、金属鉱業の国際競争力の強化と金属鉱産物の安定的かつ低廉な供給に資すること並びに国民の健康の保護及び生活環境の保全と金属鉱業等の健全な発展とに寄与することを目的として設置されているものである。

(ア) 金属鉱物の探鉱に必要な資金の供給及び地質構造の調査その他金属鉱物資源の開発を促進するために必要な業務並びに金属鉱産物の備蓄及びこれに必要な資金の貸付け

(イ) 金属鉱業等による鉱害の防止に必要な資金の貸付けその他の業務

 その資本金は元事業年度末現在で232億8785万余円(全額国の出資)となっている。
 同事業団の会計は、一般、精密調査及び鉱害防止の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の元事業年度の収入支出決算、損益、借入金及び主な業務実績は次のとおりである。

(一般勘定)

 この勘定は、金属鉱物の探鉱、金属鉱産物の備蓄等に必要な資金の貸付け及び金属鉱物資源の開発、希少金属の備蓄の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 元事業年度 (63事業年度)
(収入)
千円 千円
 収入決定済額 38,357,663 26,983,748
(支出) 
 支出予算現額 65,809,939 52,327,759
 支出決定済額 38,872,682 27,779,080
 翌事業年度繰越額 728,085 425,449
 不用額 26,209,171 24,123,229

 不用額の主なものは、金属鉱業安定化資金貸付金(支出予算現額125億円)の123億1140万円、金属鉱産物備蓄資金貸付金(同120億円)の120億円及び借入金利息(同41億0256万余円)の11億9925万余円である。

2 損益

  区分 元事業年度 (63事業年度)
千円 千円
 経常収益 10,942,280 11,739,473
 (うち受託業務収入) (3,958,213) (4,213,135)
 経常費用 9,773,353 11,620,882
 (うち受託業務費) (3,869,010) (4,125,336)
 特別利益 18,060
 特別損失 1,186,987 118,591

3 借入金

  区分 元事業年度末 (63事業年度末)
千円 千円
 借入金残高 46,930,341 54,596,216
 (市中金融機関等)

4 主な業務実績

  区分 元事業年度 (63事業年度)
(探鉱等のための資金の貸付け)
 貸付け 件数 14件 30件
金額 1,202,700千円 5,237,100千円
 貸付金回収 金額 10,592,052千円 6,855,583千円
 事業年度末貸付金残高 件数 202件 216件
金額 25,488,338千円 34,877,690千円
(希少金属鉱産物の備蓄)
 購入等 金額 1,999,812千円 344,676千円

(精密調査勘定)

 この勘定は、金属鉱物の優秀な鉱床が存在する可能性のある地域について行う地質構造の精密調査の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 元事業年度 (63事業年度)
(収入)
千円 千円
 収入決定済額 607,175 822,569
(支出)
 支出予算現額 640,011 954,810
 支出決定済額 588,159 798,526
 翌事業年度繰越額 37,212 48,975
 不用額 14,639 107,308

2 損益

  区分 元事業年度 (63事業年度)
千円 千円
 経常収益 796,856 157,950
 (うち国庫補助金収入) (530,850) (104,672)
 経常費用 796,856 157,950
 (うち国庫補助事業) (689,653) (−)

3 主な業務実績

  区分 元事業年度 (63事業年度)
 探鉱のための精密調査事業 地域数 5地域 6地域
金額 481,193千円 640,950千円

(鉱害防止勘定)

 この勘定は、金属鉱業等による鉱害の防止に必要な資金の貸付け等の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 元事業年度 (63事業年度)
(収入)
千円 千円
 収入決定済額 5,456,700 5,434,054
(支出)
 支出予算現額 6,172,973 6,594,832
 支出決定済額 5,729,488 5,597,329
 翌事業年度繰越額 74,050 45,740
 不用額 369,434 951,762

2 損益

  区分 元事業年度 (63事業年度)
千円 千円
 経常収益 2,677,729 2,766,464
 (うち国庫補助金収入) (866,072) (831,527)
 経常費用 2,680,067 2,774,973
 (うち借入金利息) (818,996) (890,582)
 特別利益 2,865 8,509
 特別損失 527

3 借入金

  区分 元事業年度末 (63事業年度末)
千円 千円
 借入金残高 12,397,512 12,864,422
 (資金運用部資金)

4 主な業務実績

  区分 元事業年度 (63事業年度)
(鉱害防止のための資金の貸付け)
 資付け 件数 39件 44件
金額 1,653,560千円 1,467,300千円
 貸付金回収 金額 1,844,608千円 2,033,904千円
 事業年度末資付金残高 件数 447件 479件
金額 11,845,176千円 12,036,224千円