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  • 平成元年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他15団体の決算

蚕糸砂糖類価格安定事業団


(15) 蚕糸砂糖類価格安定事業団

 この事業団は、次の業務を行うことにより、蚕糸業の経営の安定に資するとともに、生糸の需要の増進に寄与すること、国内産糖及び国内産ぶどう糖に係る関連産業の健全な発展と甘味資源作物及び国内産でん粉の原料作物に係る農業所得の確保並びに国民生活の安定に寄与することなどを目的として設置されているものである。

(ア) 繭及び生糸の価格について、その生産条件、需給事情等からみて適正な水準における価格の安定に必要な生糸等の買入れ、輸入、売戻し及び売渡し等の業務

(イ) 輸入に係る砂糖の価格調整、異性化糖の砂糖との価格調整並びに国内産糖及び国内産ぶどう糖の価格支持に必要な砂糖、異性化糖及び国内産ぶどう糖の買入れ及び売戻しの業務 

 その資本金は元事業年度末現在で60億3030万円(うち国の出資50億3030万円)となっている。
 同事業団の会計は、繭糸価格安定等、特別及び砂糖類価格安定の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の元事業年度の収入支出決算、損益、積立金及び主な業務実績は次のとおりである。

(繭糸価格安定等勘定)

 この勘定は、生糸売買、受託乾繭、生糸短期保管及び繭糸生産流通合理化等助成の各事業の経理を行うものである。

1 収入支出決算 

  区分 元事業年度 (63事業年度)
(収入)
千円 千円
 収入決定済額 37,155,543 31,559,507
(支出)
 支出予算現額 98,948,590 51,997,890
 支出決定済額 37,981,295 31,038,619
 翌事業年度繰越額 1,840,939 1,028,288
 不用額 59,126,355 19,930,982

 不用額の主なものは、生糸売買事業費(支出予算現額590億3514万余円)の372億0074万余円及び借入金償還(同380億8217万余円)の218億8339万余円である。

2 損益

  区分 元事業年度 (63事業年度)
千円 千円
 経常収益 23,644,609 22,024,935
 (うち生糸売渡収入) (22,408,050) (21,106,912)
 経常費用 17,775,486 20,873,247
 (うち生糸売買事業費) (16,307,905) (19,959,616)
 特別損失 12 74
 当期利益金 5,869,110 1,151,613
(利益金の処理)
 翌事業年度に蚕糸業振興資金として整理 2,000,000 300,000
 翌事業年度に積立金として整理 3,869,110 851,613

3 積立金

  区分 元事業年度末 (63事業年度末)
千円 千円
 積立金残高 1,204,463 852,849

4 主な業務実績

  区分 元事業年度 (63事業年度)
 国産生糸 売渡し 100俵 19,500俵
事業年度末在庫 100俵
 外国産生糸 輸入 31,549俵 11,039俵
売渡し 29,902俵 11,709俵
事業年度末在庫 14,267俵 12,620俵

(特別勘定)

 この勘定は、旧繭糸価格中間安定等勘定から引き継いだ在庫生糸の売渡し等事業及び累積債務の処理に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 元事業年度 (63事業年度)
(収入)
千円 千円
 収入決定済額 135,755,793 59,064,259
(支出)
 支出予算現額 136,031,902 61,060,933
 支出決定済額 136,031,843 59,133,333
 不用額 58 1,927,599

2 損益

  区分 元事業年度 (63事業年度)
千円 千円
 経常収益 135,755,391 59,064,371
 (うち生糸売渡収入) (7,179,727) (53,136,034)
 経常費用 15,893,412 98,500,676
 (うち生糸売買事業費) (15,684,700) (98,500,676)
 当期利益金(△当期損失金) 119,861,979 △39,436,305
(利益金又は損失金の処理)
 繰越欠損金の補てんに充当 119,861,979
 翌事業年度に繰越欠損金として整理 39,436,305
(繰越欠損金 80,425,673)

3 主な業務実績

  区分 元事業年度 (63事業年度)
 国産生糸 売渡し 7,910俵 71,263俵
事業年度末在庫 7,910俵
 外国産生糸 売渡し 3,934俵
事業年度末在庫

(砂糖類価格安定勘定)

 この勘定は、輸入に係る砂糖、異性化糖、国内産糖等の売買事業の経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 元事業年度 (63事業年度)
(収入)
千円 千円
 収入決定済額 129,873,070 134,998,597
(支出)
 支出予算現額 146,064,934 150,345,377
 支出決定済額 128,971,182 132,849,831
 不用額 17,093,751 17,495,545

 不用額の主なものは、糖価安定事業費(支出予算現額1014億1223万余円)の127億6789万余円及び借入金償還(同428億4775万余円)の43億1919万余円である。

2 損益

  区分 元事業年度 (63事業年度)
千円 千円
 経常収益 83,941,188 96,471,453
 (うち糖価安定事業収入) (58,631,370) (72,705,248)
 経常費用 90,446,980 90,060,255
 (うち糖価安定事業費) (82,715,502) (83,462,577)
 特別損失 107 340
 当期利益金(△当期損失金) △6,505,899 6,410,857
(利益金又は損失金の処理)
 翌事業年度に繰越欠損金として整理 6,505,899
 翌事業年度に繰越欠損金の補てんに充当 6,410,857
(繰越欠損金 48,889,086 55,299,944)

3 主な業務実績

  区分 元事業年度 (63事業年度)
 輸入に係る砂糖の売買 1,746,264t 1,847,613t
 異性化糖の売買 679,309t 651,725t
 国内産糖の売買 978,440t 838,269t