職員の不正行為による損害が生じたもの

　本件は、上記の部局において、分任繰替払等出納官吏所属の出納員である郵政事務官石津某が貯金保険外務事務に従事中、保険契約者に対する貸付けに必要な書類を不正に作成して交付を受けた貸付金や、契約者から受領した年金の掛金等を領得したものである。

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに210,000円が同人から返納されている。

　本件は、上記の部局において、分任繰替払等出納官吏所属の出納員である郵政事務官田代某が保険外務事務に従事中、預金者から預け替えを依頼されて預かった貯金証書を使用して払戻しの手続を行い交付を受けた定額郵便貯金払戻金や、預金者から受領した定額郵便貯金預入金等を領得したものである。

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに450,000円が同人から返納されている。

　本件は、上記の部局において、分任繰替払等出納官吏所属の出納員である郵政事務官勝呂某が貯金保険外務事務に従事中、契約者から受領した保険料や年金の掛金等を領得したものである。

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに1,388、349円が同人から返納されている。

　本件は、上記の部局において、分任繰替払等出納官吏所属の出納員である郵政事務官河井某が保険外務事務に従事中、契約者から受領した保険料等を領得したものである。

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに1,905,885円が同人から返納されている。

　本件は、上記の部局において、分任繰替払等出納官吏所属の出納員である郵政事務官木下某が保険外務事務に従事中、契約者から受領した保険料を領得したものである。

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに2,540,000円が同人から返納されている。

　本件は、上記の両部局において、郵政事務官藤井某が次の〔1〕 及び〔2〕 の事務に従事中、預金者から預かった貯金証書等を使用して払戻しの手続を行い払い出した定額郵便貯金払戻金や、契約者から受領した保険料等を領得したものである。

〔1〕 徳山櫛浜郵便局の分任繰替払等出納官吏所属出納員としての貯金保険内務事務

〔2〕 徳山桜木郵便局の分任繰替払等出納官吏代理としての出納官吏事務

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに974,525円が同人から返納されている。

　本件は、上記の部局において、分任繰替払等出納官吏の補助者である郵政事務官矢部某が現金の出納保管事務に従事中、出納官吏の保管に係る資金を領得したものである。

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに27,231,551円が同人の家族から返納されている。

　本件は、上記の部局において、分任繰替払等出納官吏所属の出納員である郵政事務官小野某が貯金保険外務事務に従事中、契約者から受領した保険料や年金の掛金を領得したものである。

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに1,000,000円が同人の家族から返納されている。

　本件は、上記の部局において、特定郵便局長本井某が次の〔1〕 及び〔2〕 の事務に従事中、出納官吏の保管に係る資金や、預金者に預け替えを勧めて預かった通帳を使用して払戻しの手続を行い実際には預け替えの手続をしなかった通常郵便貯金預入金等を領得したものである。

〔1〕 分任繰替払等出納官吏の補助者としての現金の出納保管事務

〔2〕 分任繰替払等出納官吏所属の出納員としての貯金外務事務

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに10,580,000円が同人から返納されている。

　本件は、上記の部局において、郵政事務官成田某が収入印紙等の出納保管事務に従事中、切手類管理主任の保管に係る収入印紙等や郵便切手類販売者から受領した収入印紙等の代金を領得したものである。

　なお、本件損害額については、平成3年10月末までに2,147,906円が同人から返納されている。