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  • 平成2年度|
  • 第5章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

厚生保険特別会計


(14) 厚生省所管 厚生保険特別会計

 この特別会計は、国が管掌する健康保険事業及び厚生年金保険事業を経営するため並びに児童手当に関する経理を明確にするため設置されているものである。
 同特別会計は、健康、年金、制度間調整、児童手当及び業務の5勘定に区分して経理されている。
 なお、被用者年金制度間の費用負担の調整に関する特別措置法(平成元年法律第87号)の規定による制度間調整事業に関する経理が、2年度から当分の間、この特別会計に制度間調整勘定を設けて行われることになった。
 勘定別の2年度の歳入歳出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(健康勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 2年度 (元年度)
(歳入)

 徴収決定済額
千円
6,868,781,365
千円
6,270,810,608
 収納済歳入額 6,851,517,644 6,253,620,820
 不納欠損額 4,410,050 5,003,039
 収納未済歳入額 12,853,671 12,186,748
(歳出)
 歳出予算現額 6,610,456,771 6,132,729,974
 支出済歳出額 6,510,333,417 6,038,909,793
 不用額 100,123,353 93,820,180

 収納未済歳入額は、保険料収入(徴収決定済額4兆5343億7438万余円)の116億9178万余円及び雑収入(同418億9712万余円)の11億6188万余円である。また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額3兆5904億2853万余円)の419億6290万余円及び諸支出金(同995億8720万余円)の73億8186万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが500億円ある。)

2 損益

  区分 2年度 (元年度)

 利益
千円
5,428,817,450
千円
4,830,964,000
 (うち保険料) (4,520,553,135) (4,085,073,744)
 損失 5,067,542,232 4,608,573,224
 (うち保険給付費) (3,548,424,083) (3,333,428,795)
 利益金 361,275,217 222,390,775
 前年度繰越損失金 457,772,707 680,163,482
 翌年度繰越損失金 96,497,489 457,772,707

3 借入金等

  区分 2年度末 (元年度末)

 借入金現在額
千円
1,463,933,918
千円
1,426,251,053
 (資金運用部資金)
 積立金現在額 704,236,105 489,244,439

4 主な業務実績

  区分 2年度 (元年度)
健康保険の一般被保険者数(年度末) 17,983千人 17,336千人
(保険給付)
 医療給付 3,169,129,368千円 2,969,259,412千円
 現金給付(傷病手当金等) 353,326,321千円 336,078,771千円
 老人保健拠出金 1,138,751,010千円 943,354,552千円
 退職者給付拠出金 232,329,163千円 214,946,125千円
健康保険の日雇特例被保険者数(年度末) 103千人 111千人
(保険給付)
 医療給付 22,895,831千円 24,696,586千円
 現金給付(傷病手当金等) 3,114,110千円 3,448,157千円
 老人保健拠出金 1,011,435千円 1,727,836千円

(年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 2年度 (元年度)
(歳入)

 徴収決定済額
千円
26,094,951,117
千円
17,977,100,906
 収納済歳入額 26,058,022,627 17,944,128,530
 不納欠損額 7,302,903 7,810,595
 収納未済歳入額 29,625,587 25,161,780
(歳出)
 歳出予算現額 20,318,775,769 14,232,900,956
 支出済歳出額 19,415,241,541 13,339,482,884
 不用額 903,534,227 893,418,071

 収納未済歳入額は、保険料収入(徴収決定済額13兆0849億0917万余円)の275億4796万余円及び雑収入(同132億0167万余円)の20億7762万余円である。また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額10兆8586億7088万余円)の3555億7768万余円及び諸支出金(同321億2985万余円)の49億2321万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが5429億円ある。)

2 損益

  区分 2年度 (元年度)

 利益
千円
26,073,375,269
千円
17,945,787,567
 (うち保険料) (13,056,905,288) (10,490,163,913)
 損失 19,382,660,595 13,302,125,558
 (うち保険給付費) (10,502,881,838) (9,628,145,038)
 利益金 6,690,714,673 4,643,662,008
 前年度繰越利益金 71,616,012,108 66,972,350,099
 翌年度繰越利益金 78,306,726,781 71,616,012,108

3 積立金

  区分 2年度末 (元年度末)

 積立金現在額
千円
70,217,476,913
千円
65,612,647,121

4 主な業務実績

  区分 2年度 (元年度)
 厚生年金保険の被保険者数(年度末) 30,997千人 29,921千人
 老齢厚生年金等の支給 受給権者数 10,519千人 9,919千人
支給額 10,503,093,201千円 9,628,350,302千円

(制度間調整勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 2年度
(歳入)
 
 徴収決定済額
千円
5,605,209,670
 収納済歳入額 5,605,209,670
(歳出)
 歳出予算現額 5,605,209,670
 支出済歳出額 5,605,209,670

(児童手当勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 2年度 (元年度)
(歳入)

 徴収決定済額
千円
150,760,414
千円
154,233,923
 収納済歳入額 150,760,414 154,233,923
(歳出)
 歳出予算現額 139,590,348 140,585,871
 支出済歳出額 118,828,225 121,524,133
 翌年度繰越額 382,708 256,908
 不用額 20,379,414 18,804,829

 不用額の主なものは、非被用者児童手当交付金(歳出予算現額307億3862万円)の104億0167万余円、被用者児童手当交付金(同901億2987万余円)の40億6943万余円及び業務取扱費(同81億9258万余円)の11億8734万余円である。

2 積立金

  区分 2年度末 (元年度末)

積立金現在額
千円
37,956,179
千円
35,761,321

3 主な業務実績

  区分 2年度 (元年度)
児童手当の交付 交付対象児童数 3,144千人 3,290千人
交付額 106,397,390千円 109,657,372千円

(業務勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 2年度 (元年度)
(歳入)

 徴収決定済額
千円
483,850,018
千円
1,880,106,877
 収納済歳入額 477,381,114 1,873,239,756
 不納欠損額 1,467,254 1,497,528
 収納未済歳入額 5,001,649 5,369,592
(歳出)
 歳出予算現額 472,226,175 1,873,199,772
 支出済歳出額 470,698,942 1,869,679,745
 不用額 1,527,232 3,520,026

2 損益

  区分 2年度 (元年度)

 利益
千円
439,234,171
千円
307,942,060
 (うち一般会計より受入) (95,651,560) (87,173,308)
 損失 414,017,572 305,476,669
 (うち業務費) (100,933,679) (93,884,429)
 利益金 25,216,599 2,465,390
 前年度繰越利益金 82,079,303 79,613,913
 翌年産繰越利益金 107,295,903 82,079,303

 なお、国民保健の向上及び老人福祉の増進を目的として国民の老後における健康の保持及び適切な医療の確保を図るための特別保健福祉事業に関する経理を当分の間この会計において行うこととされ、業務勘定に特別保健福祉事業資金(2年度末現在額1兆5183億0300万余円)が置かれている。