この公庫は、次の業務を行うことにより、中小企業者に対する事業資金の融通を円滑にすること、中小企業の設備の近代化及び経営管理の合理化並びに機械工業及びソフトウェア業の振興に資することを目的として設置されているものである。
(ア) 中小企業者の債務の保証等につき保険を行うとともに、信用保証協会に対してその業務に必要な資金を融通する業務
(イ) 機械類(プログラムを含む。)に係る割賦販売契約及び購入資金借入保証契約並びにリース契約による取引につき信用保険を行う業務
その資本金は2年度末現在で6171億8764万余円となっている。
同公庫の2年度の収入支出決算、損益、責任準備金及び主な業務実績は次のとおりである。
1 収入支出決算
区分 | 2年度 | (元年度) |
(収入) | ||
収入済額 |
千円 222,031,499 |
千円 211,606,972 |
(支出) | ||
支出予算現額 | 157,969,398 | 197,505,773 |
支出済額 | 61,696,984 | 85,096,938 |
不用額 | 96,272,413 | 112,408,834 |
不用額の主なものは、中小企業信用保険保険金(支出予算現額1464億1256万余円)の917億9274万余円及び機械類信用保険保険金(同65億3017万余円)の41億7812万余円である。
2 損益
区分 | 2年度 | (元年度) |
(中小企業信用保険事業及び融資事業) | ||
経常収益 (うち保険料) |
千円 439,292,895 (68,925,512) |
千円 308,302,013 (56,774,762) |
経常費用 (うち保険金) |
386,699,393 (54,619,820) |
308,302,013 (76,133,339) |
当期利益金 | 52,593,502 | — |
(利益金の処理) | ||
翌年度に中小企業信用保険準備基金として整理 | 50,497,478 | — |
翌年度に中小企業信用保険積立金として整理 | 1,048,011 | — |
産業投資特別会計に納付 | 1,048,011 | — |
(機械類信用保険特別勘定) | ||
経常収益 (うち保険料) |
31,052,537 (8,888,031) |
29,630,764 (8,469,632) |
経常費用 (うち保険金) |
27,582,780 (2,352,055) |
25,124,957 (4,567,280) |
当期利益金 | 3,469,756 | 4,505,806 |
(利益金の処理) | ||
翌年度に繰越損失金の補てんに充当 | 1,995,966 | 4,505,806 |
翌年席に機械類信用保険積立金として整理 | 1,473,789 | — |
(繰越損失金 | 1,995,966 | 6,501,773) |
3 責任準備金
区分 | 2年度末 | (元年度末) |
(中小企業信用保険事業及び融資事業) | 千円 | 千円 |
責任準備金残高 | 321,934,005 | 224,272,510 |
4 主な業務実績
(1) 中小企業信用保険事業
区分 | 2年度 | (元年度) | |
保険関係成立 | 件数 | 1,019,168件 | 1,006,243件 |
保険価額 | 10,044,968,074千円 | 8,977,428,689千円 | |
保険金支払 | 件数 | 15,172件 | 21,755件 |
金額 | 54,619,820千円 | 76,133,339千円 | |
支払保険金等回収 | 金額 | 105,960,920千円 | 123,961,703千円 |
(2) 融資事業
区分 | 2年度 | (元年度) | |
貸付け | 件数 | 659件 | 640件 |
金額 | 307,277,000千円 | 322,648,000千円 | |
貸付金回収 | 金額 | 284,302,000千円 | 307,736,000千円 |
年度末貸付金残高 | 件数 | 740件 | 777件 |
金額 | 411,058,000千円 | 388,083,000千円 |
(3) 機械類信用保険事業
区分 | 2年度 | (元年度) | |
保険関係成立 | 件数 | 260,316件 | 283,761件 |
保険価額 | 1,625,045,449千円 | 1,449,260,288千円 | |
保険金支払 | 件数 | 1,648件 | 2,971件 |
金額 | 2,352,055千円 | 4,567,280千円 | |
支払保険金回収 | 金額 | 1,155,508千円 | 1,247,299千円 |