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  • 第5章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
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金属鉱業事業団


(6) 金属鉱業事業団

 この事業団は、次の業務を行うことにより、金属鉱業の国際競争力の強化と金属鉱産物の安定的かつ低廉な供給に資すること並びに国民の健康の保護及び生活環境の保全と金属鉱業等の健全な発展とに寄与することを目的として設置されているものである。

(ア) 金属鉱物の探鉱に必要な資金の供給及び地質構造の調査その他金属鉱物資源の開発を促進するために必要な業務並びに金属鉱産物の備蓄及びこれに必要な資金の貸付け

(イ) 金属鉱業等による鉱害の防止のための措置に必要な資金の貸付けその他の業務

 その資本金は5事業年度末現在で237億3785万余円(全額国の出資)となっている。
 同事業団の会計は、一般、精密調査、鉱害防止積立金及び鉱害防止事業基金の4勘定に区分して経理され、一般勘定は、さらに、鉱業及び鉱害防止の2勘定に区分されている。
 同事業団の勘定別の5事業年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(一般勘定)

(鉱業勘定)

 この勘定は、金属鉱物の探鉱、金属鉱産物の備蓄等に必要な資金の貸付け及び金属鉱物資源の開発促進、希少金属の備蓄の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 5事業年度 (4事業年度)
(収入)

 収入決定済額
千円
29,491,827
千円
32,426,164
(支出)
 支出予算現額 51,883,420 55,844,054
 支出決定済額 29,891,574 32,591,166
 不用額 21,991,845 23,252,887

 不用額の主なものは、金属鉱産物備蓄資金貸付金(支出予算現額120億円)の120億円、金属鉱業安定化資金貸付金(同100億円)の50億9420万円及び希少金属備蓄事業費(同41億円)の30億7033万余円である。

2 損益

  区分 5事業年度 (4事業年度)

 経常収益
 (うち受託業務収入)
千円
10,803,144
(5,049,796)
千円
11,248,772
(4,945,459)
 経常費用
 (うち受託業務費)
11,200,688
(4,926,306)
11,330,419
(4,824,949)
 特別利益 54,800 -
 特別損失 26,444 70,889
 当期損失金 369,187 152,536
(損失金の処理)
 翌事業年度に繰越欠損金として整理 369,187
152,536
(繰越欠損金 152,536  -)

3 借入金等

  区分 5事業年度末 (4事業年度末)

 借入金残高
 (市中金融機関等)
千円
22,643,679
千円
27,472,365
 金属鉱業債券発行残高 20,966,000 11,921,000

4 主な業務実績

  区分 5事業年度 (4事業年度)
(探鉱等のための資金の貸付け)
 貸付け 件数 23件 19件
金額 5,851,800千円 4,300,600千円
 貸付金回収等 金額 3,086,848千円 3,874,488千円
 事業年度末貸付金残高 件数 129件 136件
金額 18,812,497千円 16,047,545千円

(鉱害防止勘定)

 この勘定は、金属鉱業等による鉱害の防止に必要な資金の貸付け等の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 5事業年度 (4事業年度)
(収入)

 収入決定済額
千円
6,764,143
千円
5,512,699
(支出)
 支出予算現額 9,160,486 6,671,418
 支出決定済額 6,259,210 5,578,530
 翌事業年度繰越額 502,390 43,360
 不用額 2,398,885 1,049,527

2 損益

  区分 5事業年度 (4事業年度)
千円 千円
 経常収益
 (うち国庫補助金収入)
2,838,690
(1,061,026)
2,594,309
(1,024,406)
 経常費用
 (うち受託業務費)
2,837,658
(1,058,801)
2,597,983
(808,861)
 特別利益 - 4,104
 特別損失 1,031 431

3 借入金

  区分 5事業年度末 (4事業年度末)

 借入金残高
千円
11,161,378
千円
10,984,458
 (資金運用部資金)

4 主な業務実績

  区分 5事業年度 (4事業年度)
(鉱害防止のための資金の貸付け)
 貸付け 件数 40件 34件
金額 1,975,620千円 1,521,400千円
 貸付金回収  金額 1,845,351千円 1,795,022千円
 事業年度末貸付金残高 件数 420件 419件
金額 10,952,199千円 10,821,930千円

(精密調査勘定)

 この勘定は、金属鉱物の優秀な鉱床が存在する可能性のある地域について行う地質構造の精密調査の業務に関する経理を行うものである

1 収入支出決算

  区分 5事業年度 (4事業年度)
(収入)

 収入決定済額
千円
520,879
千円
631,761
(支出)
 支出予算現額 563,823 640,657
 支出決定済額 497,013 630,465
 翌事業年度繰越額 66,268 -
 不用額 541 10,191

2 損益

  区分 5事業年度 (4事業年度)

 経常収益
 (うち国庫補助金収入)
千円
130,779
(86,259)
千円
997,733
(663,986)
 経常費用
 (うち国庫補助事業費)
130,779
(-)
997,672
(869,277)
 特別損失 - 61

3 主な業務実績

  区分 5事業年度 (4事業年度)
 探鉱のための精密調査事業 地域数 5地域 6地域
金額 433,564千円 502,385千円

(鉱害防止積立金勘定)

 この勘定は、採掘権者等が鉱業の用に供する特定施設について、その使用の終了後に必要となる鉱害防止事業に備えて積み立てている鉱害防止積立金の管理の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 5事業年度
(収入)

 収入決定済額
千円
143,464
(支出)
 支出予算現額 219,546
 支出決定済額 217,105
 不用額 2,440

2 損益

  区分 5事業年度 (4事業年度)

 経常収益
 (うち鉱害防止積立金受取利息)
千円
143,464
(133,328)
千円
191,658
(168,479)
 経常費用
 (鉱害防止積立金支払利息)
217,105 210,529
 特別利益 - 307,816
 当期利益金(△当期損失金) △73,641 288,946
(利益金又は損失金の処理)
 翌事業年度に積立金として積立て - 288,946
 翌事業年度に積立金を減額して整理 73,641 -

3 預り鉱害防止積立金等

  区分 5事業年度末  (4事業年度末)

 預り鉱害防止積立金残高
千円
3,650,850
千円
3,568,628
 積立金残高 288,946 -

4 主な業務実績

  区分 5事業年度 (4事業年度)
(鉱害防止積立金の積立て)
 特定施設数 件数 40件 45件
 積立金額 金額 103,002千円 156,215千円
(鉱害防止積立金の取戻し)
 特定施設数 件数 1件 1件
 払渡金額 金額 20,780千円 9,200千円
 事業年度末特定施設数 件数 182件 181件

(鉱害防止事業基金勘定)

 この勘定は、採掘権者等が行っている休廃止鉱山に係る鉱害防止事業を、確実かつ永続的に実施できるよう、指定鉱害防止事業機関に行わせるために、その原資として採掘権者等から拠出金を徴収し、鉱害防止事業基金として運用する等の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 5事業年度
(収入)

 収入決定済額
千円
465,631
(支出)
 支出予算現額 2,132,856
 支出決定済額 465,576
 不用額 1,667,280

2 損益

  区分 5事業年度

 経常収益
千円
55
 (基金運用収入)
 経常費用 -
 当期利益金 55
(利益金の処理)
 翌事業年度に鉱害防止事業基金に組入れ 55

3 鉱害防止事業基金

  区分 5事業年度末

 鉱害防止事業基金残高
千円
465,576

4 主な業務実績

  区分 5事業年度
(拠出)
 特定施設数 件数 50件
 拠出額 金額 465,576千円
 事業年度末特定施設数 件数 50件