交通運輸省の説明によれば、ベトナム国における道路行政は、基本的に中央政府と地方政府との役割分担がなされており、交通運輸省がすべての国道を管轄するとしている。中央政府では、巻末の参考図1 の組織図のとおり、交通運輸省が国道の計画、建設、維持管理等の道路行政を行い、また、主に交通運輸省内のPMU18などの各事業管理局が国道の建設工事を担当し、建設完了後の国道の維持管理を道路総局に移管しているとしている。各事業管理局は、交通運輸省の監督の下、ODA事業を含む事業実施のために個別に設立された組織である。PMU18は当初は国道18号線の建設工事を担当することとして設立された組織であったが、現在はそれ以外の国道や地方道路の建設工事も担当することとなっており、局長以下250名程度の恒常的な組織となっているとしている。