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  • 平成20年11月

独立行政法人の業務、財務、入札、契約の状況に関する会計検査の結果について


(6)  主な随意契約先及び再委託先における発注元独立行政法人退職者等の再就職者数

ア 随契先公益法人等への発注元独立行政法人退職者の再就職者の状況

 随意契約のうち18年度及び19年度(12月まで)において、各独立行政法人が、公益法人等と締結している契約の件数、金額等は、前記の(4)に記述したとおり(別表20 参照)であるが、これらのうち、19年10月に新たに独立行政法人として設立された郵便貯金・簡易生命保険管理機構を除く101法人が締結した契約の相手方となっている公益法人等(以下「随契先公益法人等」という。)の状況は、別表23のとおり、随契先公益法人等は1,301法人であり、これを独立行政法人別にみると、随契先公益法人等の数が100以上あるのは、国際協力機構、雇用・能力開発機構及び科学技術振興機構の3法人である。そして、これら3法人に係る随契先公益法人等は445法人で全体の23.7%(随契先公益法人等の重複を含めた延べ1,870法人に対する比率)を占めている。
 これらの随契先公益法人等1,301法人について、19年4月1日現在における発注元独立行政法人退職者の再就職者(注12) の状況をみると、図17及び別表23のとおりとなっている。また、随契先公益法人等への再就職者数の多い上位10法人の状況を示すと、表86のとおりである。
 発注元独立行政法人退職者の再就職者が在籍している法人数は、上記1,301法人の9.9%に当たる129法人である。この129法人における発注元独立行政法人退職者の再就職者数は827人(うち国家公務員出身者は114人)となっており、1法人当たり平均6.4人となっている。これを発注元独立行政法人別にみると、当該独立行政法人退職者の再就職者が在籍している随契先公益法人等数が多いのは、都市再生機構、日本原子力研究開発機構等であり、再就職者数が多いのは、都市再生機構、日本原子力研究開発機構、労働者健康福祉機構等となっている。

図17 発注元独立行政法人別にみた当該独立行政法人退職者の在籍公益法人等数及び再就職者数

〔1〕 公益法人等数
〔2〕 再就職者数

〔1〕公益法人等数

(注)
 公益法人等数の占める割合は、重複(4法人)を含む延べ133法人に対する比率である。


表86 随契先公益法人等への発注元独立行政法人退職者の再就職者の状況(平成19年4月1日現在)
(単位:法人、人、百万円)
発注元独立行政法人名\区分
随契先公益法人等への発注元独立行政法人退職者の再就職者数
(A)
随契先公益法人等数
(B)
(B)のうち発注元独立行政法人退職者の再就職者の在籍の有無別法人数
1法人当たりの平均再就職者数
(A)/(C)
(A)のうち国家公務員出身者
(C)の随契先公益法人等への随契支払額
「有」
(C)
((C)/(B))
「無」
平成18年度
19年度(12月まで)
都市再生機構
384
92
20
(21.7%)
72
19.2
5
57,585
33,941
日本原子力研究開発機構
131
49
16
(32.6%)
33
8.1
9
1,857
45
労働者健康福祉機構
39
28
2
(7.1%)
26
19.5
3
1,159
615
水資源機構
37
40
5
(12.5%)
35
7.4
7
933
485
雇用・能力開発機構
35
114
5
(4.3%)
109
7.0
6
32,555
25,542
住宅金融支援機構
19
12
2
(16.6%)
10
9.5
1
2
緑資源機構
17
28
2
(7.1%)
26
8.5
3
17
宇宙航空研究開発機構
16
44
6
(13.6%)
38
2.6
3
5,823
2,289
森林総合研究所
16
14
4
(28.5%)
10
4.0
16
196
115
中小企業基盤整備機構
12
88
4
(4.5%)
84
3.0
1
906
915
注(1)
 「(C)の随契先公益法人等への随契支払額」は、再就職者が在籍している随契先公益法人等への随意契約に係る発注元独立行政法人からの支払金額である。
注(2)
 住宅金融支援機構の設立は平成19年4月1日であるため、18年度契約は該当なし。

 また、前記の再就職者の在籍状況について、資本関係、取引関係等を通じて独立行政法人と一定の結び付きを有する関係法人とそれ以外の公益法人とに区分してみると、表87のとおり、関係法人には184法人中63法人(34.2%)で634人(うち国家公務員出身者は51人)の再就職者(1法人平均10.0人)が在籍している。これに対して、関係法人以外の公益法人には1,686法人中70法人(4.1%)で193人(同63人)の再就職者(1法人平均2.7人)が在籍している。

 なお、各独立行政法人の随契先公益法人等のうち、18年度の随意契約に係る支払金額の合計額が多い10法人について、法人ごとの当該独立行政法人退職者の再就職者数を別表36に示している。
 発注元独立行政法人退職者の再就職者  随意契約を発注した独立行政法人に常勤の役員又は職員として職務に従事した者で、当該独立行政法人を退職して、随契先公益法人等(次項のウにおいては、随契先民間企業等、次項のエにおいては、随契先公益法人等からの再委託先)に再就職した者をいい、人事交流による出向等は含まない。

表87 随契先公益法人等への発注元独立行政法人退職者の再就職者の関係法人、関係法人以外の公益法人の内訳(平成19年4月1日現在)
(単位:法人、人、百万円)
区分\公益法人等
随契先公益法人等数
(A)
(A)のうち発注元独立行政法人退職者の再就職者の在籍の有無別法人数
(B)における発注元独立行政法人退職者の再就職者数
(C)
1法人当たりの平均再就職者数
(C)/(B)
(C)のうち国家公務員出身者
(B)の随契先公益法人等への随契支払額
「有」
(B)
((B)/(A))
「無」
平成18年度
19年度(12月まで)
関係法人
184
63
(34.2%)
121
634
10.0
51
134,597
79,049
 
関連公益法人等
146
47
99
359
7.6
49
97,073
58,976
特定関連会社
16
11
5
235
21.3
2
37,066
19,563
関連会社
22
5
17
40
8.0
457
508
関係法人以外の公益法人
1,686
70
(4.1%)
1,616
193
2.7
63
5,042
1,960
[1,870]
1,301
[133]
129
[1,737]
1,172
827
6.4
114
139,639
81,009
注(1)
 「随契先公益法人等数」及び「(A)のうち発注元独立行政法人退職者の再就職者の在籍の有無別法人数」の合計は、重複を除く実数であり、[]書きは延べ数である。
注(2)
 「(B)の随契先公益法人等への随契支払額」は、再就職者が在籍している随契先公益法人等への随意契約に係る発注元独立行政法人からの支払金額である。

 次に、発注元独立行政法人退職者の再就職者数を従業員及び役員に区分すると、表88及び別表24のとおり、従業員は全体で555人(うち常勤数481人)、役員は全体で272人(同197人)で従業員の方が多い。ただし、役員の方が多い独立行政法人が4割以上ある。

表88 随契先公益法人等への発注元独立行政法人退職者の再就職者数の内訳(平成19年4月1日現在)
(単位:法人、人)
発注元独立行政法人数
発注元独立行政法人退職者の再就職者が在籍している随契先公益法人等数
(A)
随契先公益法人等における発注元独立行政法人退職者の再就職者数
1法人当たりの平均再就職者数
(B)のうち国家公務員出身者

(B)
従業員数
(C)
役員数
(D)
(B)/(A)
(C)/(A)
(D)/(A)
 
常勤数
 
常勤数
 
常勤数
 
常勤数
41
[133]
129
827
678
555
481
272
197
6.4
4.3
2.1
114
71
(注)
 「発注元独立行政法人退職者の再就職者が在籍している随契先公益法人等数」は、重複を除く実数であり、[ ]書きは延べ数である。表89及び表90においても同じ。

 また、発注元独立行政法人退職者の再就職者数を規模別にみると、表89及び別表25のとおり、再就職者が1人しかいない法人が55法人(構成比41.3%)ある一方、10人以上いる法人が26法人(同19.5%)ある。

表89 随契先公益法人等への発注元独立行政法人退職者の再就職者数の規模別法人数(平成19年4月1日現在)
(単位:法人、%)
発注元独立行政法人数
発注元独立行政法人退職者の再就職者が在籍している随契先公益法人等数
再就職者数の規模別法人数
1人
2人
3人
4人
5人
6人
7人
8人
9人
10人以上
41
[133]
129
55
20
15
4
3
4
5
1
26
(構成比)
(41.3)
(15.0)
(11.2)
(3.0)
(2.2)
(3.0)
(3.7)
(0.7)
(19.5)
(注)
 「再就職者数の規模別法人数」は、重複を含んだ数であり、( )書きは、重複を含めた延べ133法人に対する構成比である。

 さらに、発注元独立行政法人退職者の再就職者が従業員又は役員として在籍している129法人について、〔1〕 従業員数に占める発注元独立行政法人退職者の再就職者数の比率、〔2〕 役員数に占める発注元独立行政法人退職者の再就職者数の比率を示すと、表90及び別表26のとおり、従業員については、再就職者の占める比率が10%未満となっている随契先公益法人等が56法人と最も多く、全体の42.1%を占めている。一方、2独立行政法人(緑資源機構(注13)及び中小企業基盤整備機構)においては、再就職者の占める比率が50%以上となっている随契先公益法人等があり、その数は全体の1.5%に当たる2法人となっている。
 また、役員については、再就職者の占める比率が10%未満となっている随契先公益法人等が49法人と最も多く、全体の36.8%を占めている。一方、5独立行政法人(都市再生機構、労働者健康福祉機構、緑資源機構(注13) 、中小企業基盤整備機構及び住宅金融支援機構)においては、再就職者の占める比率が50%以上となっている随契先公益法人等があり、その数は全体の9.7%に当たる13法人となっている。

 緑資源機構は平成20年4月1日に解散している。また、同機構からの再就職者である従業員又は役員の占める比率がそれぞれ50%以上となっている随契先公益法人等は同一法人(1法人)であり、20年3月6日に解散している。

表90 随契先公益法人等への発注元独立行政法人退職者の再就職者数の比率(平成19年4月1日現在)
(単位:法人、%)
発注元独立行政法人退職者の再就職者が在籍している随契先公益法人等数
(A)
従業員・役員の別
発注元独立行政法人退職者の占める比率別随契先公益法人等数((A)に対する割合)
該当者無し
10%未満
10%以上20%未満
20%以上30%未満
30%以上40%未満
40%以上50%未満
50%以上60%未満
60%以上70%未満
70%以上80%未満
80%以上90%未満
90%以上
[133]
129
従業員
51
(38.3)
56
(42.1)
16
(12.0)
6
(4.5)
1
(0.7)
1
(0.7)
1
(0.7)
1
(0.7)
役員
31
(23.3)
49
(36.8)
16
(12.0)
10
(7.5)
10
(7.5)
4
(3.0)
4
(3.0)
3
(2.2)
2
(1.5)
2
(1.5)
2
(1.5)
(注)
 「発注元独立行政法人退職者の占める比率別随契先公益法人等数」は、重複を含んだ数であり、( )書きは、重複を含めた延べ133法人に対する割合である。

イ 随契先公益法人等への再就職者と当該公益法人等との随意契約等の状況

 随契先公益法人等(延べ1,870法人)について、発注元独立行政法人退職者の再就職者が在籍しているもの(延べ133法人)と在籍していないもの(延べ1,737法人)とに区分して、それぞれ当該独立行政法人との随意契約の状況についてみると、次のとおりである。
 すなわち、18年度における随契先公益法人等1法人当たりの随意契約の件数及び支払金額は、表91のとおり、再就職者が在籍している随契先公益法人等が件数で21.9件、支払金額で1,117百万円となっているのに対して、再就職者が在籍していない随契先公益法人等ではそれぞれ2.1件、47百万円となっていて、再就職者が在籍している随契先公益法人等の方が、件数で約10倍、支払金額で約23倍と多くなっている。

表91 再就職者の在籍の有無別にみた随契先公益法人等との随意契約の状況
(単位:法人、件、百万円)
区分
随意契約が締結された年度
法人数
(A)
件数
支払金額
随意契約
(B)
1法人当たり随意契約件数
(B)/(A)
随意契約
(C)
1法人当たり随意契約支払金額
(C)/(A)
再就職者在籍有り
平成18年度
125
2,746
21.9
139,639
1,117
19年度(12月まで)
115
1,742
15.1
81,009
704
133
4,488
33.7
220,649
1,659
再就職者在籍無し
18年度
1,475
3,112
2.1
69,694
47
19年度(12月まで)
1,188
2,170
1.8
35,202
29
1,737
5,282
3.0
104,896
60
(注)
 「法人数」の「計」は、平成18年度又は19年度(12月まで)において、随意契約の相手方となっている公益法人等の数であり、18年度と19年度(12月まで)の法人数の単純合計とは一致しない。表92も同様。

 また、18年度の随意契約のうち企画競争又は公募を経ない随意契約の占める割合は、表92のとおり、再就職者が在籍している随契先公益法人等では、件数で93.5%、支払金額で95.6%となっているのに対して、再就職者が在籍していない随契先公益法人等ではそれぞれ84.8%、66.8%となっていて、再就職者が在籍している随契先公益法人等の方が、件数で8.7ポイント、支払金額で28.8ポイント高くなっている。

表92 再就職者の在籍の有無別にみた随契先公益法人等との随意契約に占める企画競争又は公募を経ない随意契約の状況
(単位:法人、件、百万円)
区分
随意契約が締結された年度
法人数
件数
支払金額
平均落札率
随意契約
(A)
企画競争又は公募を経ない随意契約
(B)
企画競争又は公募を経ない随意契約の割合
(B)/(A)
随意契約
(C)
企画競争又は公募を経ない随意契約
(D)
企画競争又は公募を経ない随意契約の割合
(D)/(C)
随意契約
企画随契
再就職者在籍有り
平成18年度
125
2,746
2,568
93.5%
139,639
133,609
95.6%
97.0%
95.8%
19年度(12月まで)
115
1,742
1,518
87.1%
81,009
74,870
92.4%
97.1%
96.5%
133
4,488
4,086
91.0%
220,649
208,479
94.4%
97.0%
96.2%
再就職者在籍無し
18年度
1,475
3,112
2,639
84.8%
69,694
46,567
66.8%
97.2%
95.1%
19年度(12月まで)
1,188
2,170
1,808
83.3%
35,202
30,240
85.9%
97.1%
95.5%
1,737
5,282
4,447
84.1%
104,896
76,807
73.2%
97.1%
95.3%

 このように、18年度の状況をみると、発注元独立行政法人退職者の再就職者が在籍している随契先公益法人等の方が、在籍していない随契先公益法人等に比べて、1法人当たりの随意契約件数や支払金額が多く、また、随意契約のうち企画競争又は公募を経ない随意契約の支払金額の割合も高い状況となっている。
 次に、発注元独立行政法人退職者の再就職者が多数在籍している随契先公益法人等の状況をみると、別表27のとおり、再就職者が10人以上在籍している随契先公益法人等は26法人あり、再就職者数は計588人となっている。そして、これらの26法人について発注元独立行政法人との随意契約の状況をみると、19年度(年間分)で件数は計1,339件、支払金額は計635億円となっている。なお、これらの26法人における再就職者に係る19年度の人件費(役員報酬、給与、退職給与、法定福利費等の額)は48億円となっている。
 また、上記のうち、発注元独立行政法人退職者の再就職者の人数が多い上位10随契先公益法人等の状況を示すと表93のとおりである。

表93 発注元独立行政法人退職者の再就職者の人数の多い上位10随契先公益法人等の状況(平成19年度)
(単位:人、件、百万円)
随契先公益法人等名
発注元独立行政法人名
左の独立行政法人退職者の再就職者数
発注元独立行政法人と左の随契先公益法人等との随意契約の件数・支払金額
左の再就職者に係る随契先公益法人等での人件費
<参考>
随契先公益法人等における利益剰余金(内部留保額)
件数
支払金額
財団法人住宅管理協会
都市再生機構
83
517
21,034
779
(544)
株式会社URリンケージ
67
151
15,687
742
3,991
財団法人労働福祉共済会
労働者健康福祉機構
38
47
833
149
(△519)
日本総合住生活株式会社
都市再生機構
33
128
14,360
312
22,470
株式会社URサポート
32
40
3,583
362
2,828
株式会社新都市ライフ
31
18
224
285
12,348
株式会社関西都市居住サービス
23
6
26
223
1,879
財団法人放射線利用振興協会
日本原子力研究開発機構
23
33
288
132
(319)
財団法人核物質管理センター
22
2
10
244
(341)
財団法人住宅金融普及協会
住宅金融支援機構
18
2
18
80
(212)
注(1)
 労働者健康福祉機構に係る随契先公益法人等は平成20年1月に解散している。
注(2)
 「内部留保額」の計数は「公益法人の設立許可及び指導監督基準」(平成8年9月20日閣議決定)に基づいて会計検査院が試算したものである。

ウ 主な随契先民間企業等への発注元独立行政法人退職者の再就職者の状況

 随契先公益法人等以外の主な随意契約先(以下「主な随契先民間企業等」という。)として、独立行政法人ごとに、18年度における随意契約に係る支払金額又は契約金額の合計額が多い法人(合計額が1000万円以下の法人等を除く。)のうち上位30法人に該当する計1,187法人について、19年4月1日現在における発注元独立行政法人退職者の再就職者の状況をみると、別表28のとおりとなっている。
 発注元独立行政法人退職者の再就職者が在籍しているのは、1,187法人の7.7%に当たる92法人であり、在籍無しは1,060法人、発注元独立行政法人より調査困難等の回答があったものは35法人となっている。そして、この92法人における発注元独立行政法人退職者の再就職者数は395人(うち役員は118人)であり、このうち国家公務員出身者は59人となっている。また、1法人当たりの再就職者数は平均4.2人となっており、随契先公益法人等への再就職者数の平均6.4人を下回っている。

 なお、各独立行政法人における主な随契先民間企業等のうち、18年度における随意契約に係る支払金額の合計額の多い10法人について、法人ごとの当該独立行政法人退職者の再就職者数を別表37に示している。

 なお、主な随契先民間企業等への再就職者数の多い上位10位までの法人の状況を示すと表94のとおりである。

表94 主な随契先民間企業等への発注元独立行政法人退職者の再就職者の状況(平成19年4月1日現在)

(単位:法人、人、百万円)
区分\発注元独立行政法人名
主な随契先民間企業等への発注元独立行政法人退職者の再就職者数
(A)
調査した主な随契先民間企業等の数
(B)
(B)のうち発注元独立行政法人退職者の再就職者の在籍の有無別法人数
1法人当たりの平均再就職者数(A)/(C)
(A)のうち国家公務員出身者
(C)の主な随契先民間企業等への随契支払額
 
うち役員数
「有」
(C)
((C)/(B))
「無」
「調査困難等」
平成18年度
19年度(12月まで)
日本原子力研究開発機構
122
56
33
21
(63.6%)
12
5.8
21,114
8,304
水資源機構
85
20
32
10
(31.2%)
22
8.5
5
2,173
1,475
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
61
6
30
11
(36.6%)
13
6
5.5
1
5,792
2,917
国立印刷局
18
1
31
8
(25.8%)
22
1
2.2
18
2,187
900
宇宙航空研究開発機構
33
11
33
12
(36.3%)
12
9
2.7
7
18,088
8,775
国立環境研究所
17
30
5
(16.6%)
25
3.4
15
191
165
科学技術振興機構
16
6
30
3
(10.0%)
27
5.3
2,505
1,476
日本貿易振興機構
7
4
30
2
(6.6%)
28
3.5
484
海洋研究開発機構
6
3
30
3
(10.0%)
27
2.0
1
16,705
12,051
国際協力機構
5
1
30
4
(13.3%)
26
1.2
6,152
621
理化学研究所
5
5
32
1
(3.1%)
31
5.0
3
486
549
注(1)
 「調査困難等」は、発注元独立行政法人から、調査を実施したが主な随契先民間企業等の協力を得られなかったなどとする回答があった法人数である。
注(2)
 「(C)の主な随契先民間企業等への随契支払額」は、再就職者が在籍している主な随契先民間企業等への随意契約に係る発注元独立行政法人からの支払金額である。

エ 随契先公益法人等の再委託先への発注元独立行政法人及び当該公益法人等それぞれの退職者の再就職者数

 随契先公益法人等を相手方とする随意契約で予定価格が300万円を超えるもののうち、18年度又は19年度(12月まで)のいずれかの年度の再委託支払金額が年間合計1000万円を超えている再委託先の数をみると、表95及び別表29のとおり、再委託先は全体で781法人、再委託元の随契先公益法人等は53法人であり、発注元独立行政法人別にみると、雇用・能力開発機構及び都市再生機構の随契先公益法人等からの再委託先だけで82.4%(再委託先の重複を含めた延べ数による比率)を占めている。

表95 随契先公益法人等からの再委託の状況
(単位:法人、百万円)
発注元独立行政法人数
再委託元の随契先公益法人等数
再委託元の随契先公益法人等への随契支払額
再委託先の数
平成18年度
19年度(12月まで)
21
53
117,597
68,660
[787]
781
注(1)
 「再委託元の随契先公益法人等数」は、重複を除く実数である。
注(2)
 「再委託元の随契先公益法人等への随契支払額」は、発注元独立行政法人からの、再委託元である随契先公益法人等への随意契約に係る支払金額であり、再委託支払額の財源となる。
注(3)
 「再委託先の数」は、再委託先の重複を除く実数であり、[ ]書きは重複分を含む延べ数である。

(ア) 再委託先への発注元独立行政法人退職者の再就職者数

 上記の再委託先781法人について、調査の協力を得て提出された調査票等から把握できた範囲での19年4月1日現在における発注元独立行政法人退職者の再就職者の状況をみると、別表30のとおり、再就職者の在籍無しとしているのは590法人、在籍有りとしているのは10法人、当該独立行政法人より調査困難等との回答があったものは181法人である。そして、在籍有りとしている10法人における発注元独立行政法人退職者の再就職者数は101人となっており、1法人当たりの再就職者数は平均10.1人となっている。
 次に、これら発注元独立行政法人退職者の再就職者を従業員及び役員に区分すると、別表31のとおり、従業員は全体で78人(うち常勤数76人)、役員は全体で23人(同19人)となっている。
 また、発注元独立行政法人退職者の再就職者が従業員又は役員で在籍有りとの回答があった再委託先10法人について、調査票等で把握できた範囲で、〔1〕 従業員数に占める発注元独立行政法人退職者の再就職者数の比率、〔2〕 役員数に占める発注元独立行政法人退職者の再就職者数の比率を示すと、別表32のとおりである。
 これによると、従業員については、再就職者の占める比率が10%未満となっている再委託先が7法人と最も多く、全体の70.0%を占めている。その一方で、役員については、50%以上を占める再委託先は3法人(30.0%)となっている。

(イ) 再委託先への随契先公益法人等退職者の再就職者数

 前記の再委託先781法人について、調査の協力を得て提出された調査票等から把握できた範囲での19年4月1日現在における随契先公益法人等退職者の再就職者(注14) の状況をみると、別表33のとおり、再就職者の在籍無しとしているのは598法人、在籍有りとしているのは4法人、随契先公益法人等より調査困難等との回答があったものは179法人である。そして、在籍有りとしている4法人における随契先公益法人等退職者の再就職者数は4人となっている。

 随契先公益法人等退職者の再就職者  随契先公益法人等に常勤の役員又は職員として職務に従事した者で、当該公益法人等を退職して、再委託先に再就職した者をいい、人事交流による出向等は含まない。

 次に、これら随契先公益法人等退職者の再就職者を従業員及び役員に区分すると、別表34のとおり、従業員は全体で2人(うち常勤数0人)、役員は全体で2人(同2人)となっている。
 また、随契先公益法人等退職者の再就職者が在籍有りとの回答があった再委託先4法人について、調査票等で把握できた範囲で、〔1〕 従業員数に占める随契先公益法人等退職者の再就職者数の比率、〔2〕 役員数に占める随契先公益法人等退職者の再就職者数の比率を示すと、別表35のとおり、再就職者の占める比率は、従業員の場合は高いものでも20%未満、役員の場合は高いものでも30%未満となっている。